すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ひとりぐらし

2013-06-20 21:15:17 | じいとんばあ
 山の中 隣近所の家は全部空き家で
 訪ねてくるのは 猿やイノシシで
 目の前を とんびが滑空する

 息子が呼んだって 嫁が頼んだって
 ここでひとりで暮らしてく
 
 台風くるけんな 雨ものすごい 降りよるけんな
 心配で車を走らせる
 家にいなくて まさかって見に行けば
 呑気に キャベツを収穫してる
 声をかけると
 まあ どしたんで 雨降りよるのに・・・

 ・・・こっちの せりふ・・・

 一日の大半を寝て暮らす
 朝 多分一度は目が覚めて
 玄関をきちんと 開けるけど
 午後 訪ねると やっぱり寝てる

 ご飯を いつ食べたのか
 お薬なんて 一人じゃ絶対飲めなくて
 でも
 なんで みんなが心配するのか 不思議だよね
 だって 何でも出来てるんだものね
 ご自分の中では

 孫みたいに 教え子みたいに
 一人じゃ寂しいよ 一緒におやつ食べて
 と甘えながら
 お薬も飲んでって 勧めて帰る

 都会でも 田舎でも
 同じなのかな
 ぎりぎりの生活をしてるけど
 くくりの中で支援できる事なんて たかが知れてて
 もっともっと インフォーマルが必要で

 私達の出来る事は 本当にたかが知れてて
 それは スキルも努力も気力も責任感も
 何もかも 足りなくて


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コメント (2)
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