《『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)の表紙》
今度は「但し娑婆世界以外で」という項についてである。植木氏は次のように解説している。
第十二章「勧持品」では、さまざまな人たちが「私が法華経を広めます」と名乗り出します。…(投稿者略)…
まず、薬王菩薩と、大楽説菩薩をはじめとする二百万人の菩薩が名乗り出ます。ただし、「どこで」かは言及していません。続いて有学と無学の五百人の男性出家者たち、さらに有学と無学の八千人の男性出家者たちが弘教を申し出る。しかし彼らはみな、「但し娑婆世界以外で」と条件を付けます。…(投稿者略)…娑婆世界とは釈尊が衆生を教化してきた世界のことであり、これは現実世界のことです。「娑婆世界で弘教するのは大変だから、私たちはそれだけはご免です。ほかのところでやらせてください」と言ってきたわけですね。
〈『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)75p~〉まず、薬王菩薩と、大楽説菩薩をはじめとする二百万人の菩薩が名乗り出ます。ただし、「どこで」かは言及していません。続いて有学と無学の五百人の男性出家者たち、さらに有学と無学の八千人の男性出家者たちが弘教を申し出る。しかし彼らはみな、「但し娑婆世界以外で」と条件を付けます。…(投稿者略)…娑婆世界とは釈尊が衆生を教化してきた世界のことであり、これは現実世界のことです。「娑婆世界で弘教するのは大変だから、私たちはそれだけはご免です。ほかのところでやらせてください」と言ってきたわけですね。
この項については、解説は良く分かるし、この「条件付きの申し出」が歓迎されないものであることも直ぐ分かる。先に、釈尊が「滅後の弘教がいかに大変であるかを語り、困難なことと安易なことを列挙し」たというのに、「娑婆世界で弘教するのは大変だから、私たちはそれだけはご免です」と断ったことになるからである。
ではこの時、釈尊はどう対応したのかというと、それは次の項「『法華経』を広める者は侮辱される」で解説される。
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