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《『批評空間 Ⅱ 14』(太田出版)の表紙》
吉田氏はこんなことを問う。
國柱会というか、智学というか、賢治の問題でこれほど隠されてきたというのは、戦前のファッショ的な体質の問題でなんですか。
〈『批評空間 Ⅱ 14』(太田出版)26p〉と。
これに対して、関井氏は「そうでしょうね」と肯うと、吉田氏は「そんな単純な問題ですか」と疑問を呈した。そこで関井氏は、今度は丁寧に説明をしていた。
賢治の問題が智学の國柱会と切り離せないということは、これまで色々といわれてきているににもかかわらず、その核心に踏み込もうとしないのは、その政治性ですね。…投稿者略…宮澤賢治は國柱会に入ったけれども、やがて離れていったという物語がつくられているのは、智学の国粋主義的な色彩にある。
〈同〉と。そして、「智学の国粋主義的な色彩にある」という見方には私も素直に納得できる。
さらに関井氏はこうも言っていた。
みんな避けているんですよ。賢治といえば、だれもが法華経と関係づけるでしょう。しかし、賢治の法華経が智学の日蓮主義の教学(法)にあることは問題にされない。…投稿者略…法華経が満州侵略や大東亜戦争のバックボーンになっていることも、読めば察しはつく。それをやらないで「宗教詩人宮澤賢治」という聖なるイメージを超越的にもってくる。
〈同〉たしかに、たとえば石原莞爾は、「法華経に基づく理想郷、満州国」の建設を考えていたということを思い起こせば、そう言えるだろうと私も思う。ただし、私の理解の程度はかなり浅いものだが。
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