《「近代科学への扉を開いたガリレオ」(『世界の伝記 ガリレオ』(大野進著、ぎょうせい)の口絵)》
吉田 そしてガリレオは次に、
木星にも「月」が、しかも4個もあることを発見。
ガリレオはこの木星の4つの衛星に生まれ故郷のトスカーナ大公に知らせ、その大公に家の名をにちなんで「メディチ星」と命名。
1620年7月トスカーナ大公付きの哲学・数学教授に終身契約で任命された。
とこのコミック版には書いてある。ガリレオはこの木星の4つの衛星に生まれ故郷のトスカーナ大公に知らせ、その大公に家の名をにちなんで「メディチ星」と命名。
1620年7月トスカーナ大公付きの哲学・数学教授に終身契約で任命された。
荒木 そっか、こうしてガリレオはパドヴァを離れ、フィレンツェに戻ったわけか。
そしてそこでも、土星や金星の観察を続け、金星も月と同じように満ち欠けしていること発見したのか。
吉田 そしてガリレオは『星界の報告』を著した。ところが、世間の反応はこうだった。
荒木 そうか、
ガリレオの『星界の報告』は明らかに地動説を正しいとみとめるものだ
じつににけしからん!!
アリストテレスと聖書の教え両方を否定している
というような批難を浴びせられたわけか。じつににけしからん!!
アリストテレスと聖書の教え両方を否定している
吉田 ところがガリレオは怯むことなかった。
荒木 それがここの頁だな。こんな風に書かれている。
ガリレオは大論争がおこる中 さらなる大発見を書いた本を出版します
「太陽黒点論」という本です
この本は太陽の黒点を発見し その動きを観察することで太陽が自転していると主張するものです
ガリレオはこの本の中で初めてコペルニクスの「地動説」を支持することを書きました
議論に熱が入るにつれてがまんできなかったのです
鈴木 そうなんだ、あの親友ジョバンニとの約束を破ってしまったのか。でもな、ガリレオの気持ちも良くわかるな。知ってしまった真実を隠しておくことは、科学者としては耐えられないことだから。「太陽黒点論」という本です
この本は太陽の黒点を発見し その動きを観察することで太陽が自転していると主張するものです
ガリレオはこの本の中で初めてコペルニクスの「地動説」を支持することを書きました
議論に熱が入るにつれてがまんできなかったのです
荒木 それにしても、なぜ「議論に熱が入る」とあるのだろうか。周りは諸手を挙げてガリレオの発見に歓喜しただろうに。
鈴木 それについてはそうとばかりも言えず、まさかと思ったのだが、『世界の伝記 ガリレオ』(大野進著)によれば、
太陽の純粋性――黒点などというしみがあっては、神聖さが崩れる(151p~)
とか、 太陽は、不変であるはずの聖なる燃える星(152p)
と当時の多くの人々は思わせられていたから、そのような人々にとっては、太陽に「しみがあるばかりか、自ら回転している」ということはあり得ぬことだったのだ、というようなことが書かれている。吉田 それと構図がよく似ているんだなこれは。というのは、鈴木の『本統の賢治と本当の露』の中の「2.「賢治神話」検証七点」についてだが、他の項目のことはさて措き、次の項目
㈢ 「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」賢治
と
㈥ 「下根子桜」撤退と「陸軍大演習」
などについては、『あそこまで書いていいのかな』とか『あんなこと書いて大丈夫かな』という声を僕は何人かから直接聞いている。そしてその真意は何かというと、
ヒデリの時に農民のためにかけずり回ったであろうあの賢治が実は何もしていなかったとか、「氣候不順に依る稻作の不良を心痛し、風雨の中を徹宵東奔西走し、遂に風邪、やがて肋膜炎に罹り、歸宅して父母の元に病臥す」といわれてきた賢治が、実はアカ狩り旋風から逃れるために下根子桜から撤退して自宅で謹慎していたとかは、従来の賢治像からすれば「あり得ぬことだ」。
というあたりだろう。荒木 要するに、「天動説」を信じ込まされてきた人たちにとっては、実は「地動説」の方がもしかすると正しいのかもなと思っても、寄らば大樹の陰っていう輩が多い。それとよく似ているって言いたいんだべ。
吉田 だいたいそういうことだ。あの人に「しみ」があってはならないと思っている人がわんさかいるってことでもある。だれにだって、しみやソバカスはあるっていうのにだ。
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賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
〈平成30年6月231日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました。
そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
電話 0198-24-9813
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