みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

本日の下根子桜(10/6)32

2020-10-06 18:00:00 | 賢治の「稲作と石灰」
《1 》(2020年10月6日撮影)

《2 》(2020年10月6日撮影)

《3 》(2020年10月6日撮影)

《4 》(2020年10月6日撮影)

《5 》(2020年10月6日撮影)


 本日私がここを訪れた理由は、賢治にお礼とお詫びを述べるためだった。

 まずは、この度、第73回岩手芸術祭「県民文芸作品集第51集」の「文芸評論部門」において、私が応募した作品〝宮澤賢治の「稲作と石灰」について〟が入賞(奨励賞ではありますが)したことを報告し、お陰様でしたとお礼を述べた。
 次に、
 しかしこの応募作品は、仮説検証型研究によって、
 賢治さんは、「稲の土壌の最適pH領域は5.5~6.5である」という事実を知らなかった。
という事実を明らかにしたものですから、賢治さんには少しく不愉快な思いをさせることとあいなりました。申し訳ございません。
と詫びた。
 すると賢治はこう言ったような気がした。「なんでまた?」と。そこで私は、
 だって、賢治さんは稲の最適土壌は中性であり、ただし酸性の耐性はあると思っていたわけですから、それは間違いだったということを私は指摘してしまったことになるからです。延いては、「石灰岩抹といわぬ日はなかった」と言われている花巻農学校時代、無料で肥料設計をしてやったという羅須地人協会時代、貧しい農民にタンカルを安く豊富に供給し、それによって酸えたる土壌を中性にし、稲の収量を増してやったと言われている東北砕石工場時代の、それぞれの定説を根底から崩してしまったことになったからです。
と答えた。だから私は、賢治からしこたま詰られると覚悟したのだが、はっきりとは聞こえてこなかったのだが次のような内容だった気がする。
 知ってのとおり、草野心平にかつて、「私は詩人としては自信がありませんが、一個のサイエンティストとしては認めていただきたいと 思います」 と伝えた私だ。そのようなサイエンティストの一人である私なのだから、何よりも尊重するのは真実だ。知ってしまった真実を枉げることはしたくない。だから、あなたは仮説研究型とい手法によって明らかにしたこの「真実」なのだし、しかも今のところ反例がないというのであれば、それは反例が見つからない限りという「限定付きの真実」だ(このことを未だよく解っていない人も多いけどね)。当然、私も受け容れますよ。
と。やはり訪ねて来て良かったと、私は安堵した。

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《出版案内》
 この度、『宮沢賢治と高瀬露―露は〈聖女〉だった―』(「露草協会」、ツーワンライフ出版、価格(本体価格1,000円+税))

を出版しました。
 本書の購入を希望なさる方は、葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として当該金額分の切手を送って下さい(送料は無料)。
            〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
                        電話 0198-24-9813
 なお、岩手県内の書店における店頭販売は10月10日頃から、アマゾンでの取り扱いは10月末頃からとなります。

 私は非専門家。
 本書出版の主な狙いは次の二つ。
 1 創られた賢治ではなくて本統(本当)の賢治を、もうそろそろ私たちの手に取り戻すこと。
 例えば、賢治は「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」し「寒サノ夏ニオロオロ歩ケナカッタ」ことを実証できた。だからこそ、賢治はそのようなことを悔い、「サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に書いたのだと言える。
 2 高瀬露に着せられた濡れ衣を少しでも晴らすこと。
 賢治がいろいろと助けてもらった女性・高瀬露が、客観的な根拠もなしに〈悪女〉の濡れ衣を着せられているということを実証できた。そこで、その理不尽な実態を読者に知ってもらうこと(賢治もまたそれをひたすら願っているはずだ)によって露の濡れ衣を晴らし、尊厳を回復したい。

 葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,650円(本体価格1,500円+税150円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
           〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
                      電話 0198-24-9813
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