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《今はなき、外臺の大合歓木》(平成28年7月16日撮影)
では今度は、「花巻連合青年会と賢治」という項についてである。名須川溢男はこんなことをそこで述べていた。
賢治が小学校で教えられた先生八木英三の著書『花巻町政史稿』には、連合青年会の幹事を賢治がしたことについて、次のように記している。
(前略)大正十四年の十一月には花巻両町(里川口町・花巻町)の連合青年会が創立され、岩手日報はこれを花巻両町合併の先駆だと唱道して物議をかもしたが、この連合青年会には不思議に宮沢賢治も賛成で俗世間に顔を出したことのない彼が進んで幹事の一人に参加し、…(以下省略)
花巻町民の動きと賢治の地域に尽くす意欲が、この頃にたかまって実践活動にたずさわるようになった。
〈『岩手の歴史と風土――岩手史学研究80号記念特集』(岩手史学会)474p~〉(前略)大正十四年の十一月には花巻両町(里川口町・花巻町)の連合青年会が創立され、岩手日報はこれを花巻両町合併の先駆だと唱道して物議をかもしたが、この連合青年会には不思議に宮沢賢治も賛成で俗世間に顔を出したことのない彼が進んで幹事の一人に参加し、…(以下省略)
花巻町民の動きと賢治の地域に尽くす意欲が、この頃にたかまって実践活動にたずさわるようになった。
あるいは、
羅須地人協会や学習会に集まる八重樫賢師や八重樫与五郎、梅木文夫等は、賢治に感化され指導されている。これらの青年たちに、賢治は農村運動や労農党運動活動を期待した、と私は考えている。
「……どうしても誰かがやらねばならぬ運動だ……気の毒だがきみたちがやってくれ……その援助はできるだけやるから……」と川村尚三は、賢治に激励されたと語っている(昭和四五年三月二七日、聴取)。
〈同476p~〉「……どうしても誰かがやらねばならぬ運動だ……気の毒だがきみたちがやってくれ……その援助はできるだけやるから……」と川村尚三は、賢治に激励されたと語っている(昭和四五年三月二七日、聴取)。
とである。
正直、「気の毒だがきみたちがやってくれ……その援助はできるだけやるから」と、もし賢治が本当に言っていたというのであれば、私は賢治の発言内容にがっかりしてしまうのだが、いずれにせよ賢治がこれらの若者たちを少なくとも支援したという事実はもはや否定できなかろう。それは、先の〝青江舜二郎著『宮沢賢治 修羅に生きる』より〟で挙げた「⑴~⑷」からも裏付けられるし、父の政次郎から小倉豊文が聞いたという、
彼女(高瀬露)の協会への出入に賢治が非常に困惑していたことは、当時の協会員の青年達も知っており、その人達から私は聞いた。それを知った父政次郎翁が「女に白い歯をみせるからだ」と賢治を叱責したということは、翁自身から私は聞いている。労農党支部へのシンパ的行動と共に――。
<『解説 復元版 宮澤賢治手帳』(小倉豊文著、筑摩書房、昭和58年)48p>という証言中の、「労農党支部へのシンパ的行動」という一言がさらにその駄目押しをしてくれるだろう。
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賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
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〈平成30年6月28日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました。
そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
電話 0198-24-9813
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