『社員と顧客を大切にする会社 「7つの法則」を実践する優良企業48』 坂本光司・著、PHPビジネス新書、2012年12月4日
p.22 たとえば、企業経営の三要素として、「ヒト」「モノ」「カネ」といわれます。さらに、「技術」や「情報」が重要な要素として加えられることもありますが、これらはもう忘れてしまってもいいでしょう。
なぜなら、企業経営にとって大切なのは、一に人財、二に人財、三に人財だからです。あとは、人財のための道具にすぎません。人財がすべてに、そして圧倒的に優先するのです。
p.24 企業の目的は人の幸せを実現することです。
業績を高めることでも、成長発展させることでも、市場で一番になることでもありません。これらはすべて結果としての現象です。
つまり、人をとことん大切にして、人を幸せにした会社が、業績が高まり、成長発展し、市場で一番になるのです。人を大切にする、人を幸せにするという最大の目的を実現したご褒美としてすばらしい結果が出るということです。この目的と結果を取り違えてはいけません。
p.24-5 業績は目的ではなく結果です。そして手段です。業績は、企業が人を幸せにするという目的を継続的に達成するための手段です。ですから、手段である業績を追い求めるのではなく、企業は人を幸せにするという目的を追い求めるべきなのです。
そのためには、「それをやったほうが人が幸せになるか、やらないほうが人が幸せになるか」という価値観で意思決定をする必要があります。
p.41 新商品を開発するのは社員です。新商品を開発するのが楽しい、新商品を開発することが会社のためになる、開発すればするほど自分も幸せになれると社員が心から信じているからこそ、一年間に一〇〇〇点もの新商品を開発できるのです。
p.43 「なるほど、ならば、がんばって業績を上げて社員の休みを増やそう」
そう考えた経営者やリーダーのみなさん、それが間違いなのです。因果関係が逆です。業績が上がったから休みを増やすのではなく、休みを増やすから業績が上がるのです。
p.48 私は、価格競争力で競う時代は終わったと思っています。ですから、これからの将来戦略を考えるときに価格競争力の優位性で勝負しようなどというのは愚の骨頂。
p.49 日本の会社の生き残り策というのははっきりわかっています。大ロットの大量生産はもうやるべきではありません。
日本の会社が目指すべきは、非価格競争力の優位性です。
p.50 多くのお客さまを魅了しているのは社員のちょっとした心配りであったり、気遣いであったり、思いもしなかったひと言や行動なのです。
p.60 お客さまを喜ばせるのは社員です。株主を喜ばせるのも社員です。お客さまが喜ぶ新商品をつくるのも、お客さまが感動するサービスを提供するのも社員です。
「ニワトリが先かタマゴが先か」という話ではなく、社員は顧客よりも株主よりも先に大切にしなければならないと決まっている話なのですから、経営者やリーダーは、社員第一主義に変わらなくてはなりません。変わりたくないという人は、経営者やリーダーを辞めるしかない。
p.61 「社員を大切にしているか」を見るモノサシ
(1)教育訓練費÷売上高 0.3%以上
(2)教育訓練時間÷総労働時間 2%以上
(3)教育訓練費÷社員数 1万円以上
p.88 真の強者は、弱者への思いが強いものです。真の強者は、利他の心が強いものです。
p.91 どんなに苦しくても幸せがほしいのです。お金では幸せになれない。毎日、毎日、自宅に籠っていても幸せにはなれない。だから企業はその働く場を責任もって提供しなければならないのです。
p.106 では、そうした高齢者が何をやっているかというと、ラインの長ではありません。つまり課長や部長といった管理者からは外れます。その代わり、自分の長年の経験や、培った技術や技能を若者に伝授する指導者、先生になっているのです。
p.183 CSとESを対立関係のようにとらえて、顧客を大事にするか、それとも社員を大事にするかというふうに二項対立で考える人がいますが、それは違います。CSが大事だから、ESがもっと大事なのであり、CSを高めるためにESを高めるというのが正しい捉え方です。
p.204 「それで何の得があるのか」。この会社にそうした考えはありません。得をするとかしないとかは関係ないのです。
p.215 では、どうして直接的な利害関係のない人たちを大切にしなければならないのかといえば、それが繁盛する会社の法則だからです。
p.223 地域住民、地域社会との絆づくりは、結果として社員のモチベーションを高めます。社員を優しくします。それはお客さまにもひしひしと伝わり、お客さまの心を動かすことにもつながるのです。
p.22 たとえば、企業経営の三要素として、「ヒト」「モノ」「カネ」といわれます。さらに、「技術」や「情報」が重要な要素として加えられることもありますが、これらはもう忘れてしまってもいいでしょう。
なぜなら、企業経営にとって大切なのは、一に人財、二に人財、三に人財だからです。あとは、人財のための道具にすぎません。人財がすべてに、そして圧倒的に優先するのです。
p.24 企業の目的は人の幸せを実現することです。
業績を高めることでも、成長発展させることでも、市場で一番になることでもありません。これらはすべて結果としての現象です。
つまり、人をとことん大切にして、人を幸せにした会社が、業績が高まり、成長発展し、市場で一番になるのです。人を大切にする、人を幸せにするという最大の目的を実現したご褒美としてすばらしい結果が出るということです。この目的と結果を取り違えてはいけません。
p.24-5 業績は目的ではなく結果です。そして手段です。業績は、企業が人を幸せにするという目的を継続的に達成するための手段です。ですから、手段である業績を追い求めるのではなく、企業は人を幸せにするという目的を追い求めるべきなのです。
そのためには、「それをやったほうが人が幸せになるか、やらないほうが人が幸せになるか」という価値観で意思決定をする必要があります。
p.41 新商品を開発するのは社員です。新商品を開発するのが楽しい、新商品を開発することが会社のためになる、開発すればするほど自分も幸せになれると社員が心から信じているからこそ、一年間に一〇〇〇点もの新商品を開発できるのです。
p.43 「なるほど、ならば、がんばって業績を上げて社員の休みを増やそう」
そう考えた経営者やリーダーのみなさん、それが間違いなのです。因果関係が逆です。業績が上がったから休みを増やすのではなく、休みを増やすから業績が上がるのです。
p.48 私は、価格競争力で競う時代は終わったと思っています。ですから、これからの将来戦略を考えるときに価格競争力の優位性で勝負しようなどというのは愚の骨頂。
p.49 日本の会社の生き残り策というのははっきりわかっています。大ロットの大量生産はもうやるべきではありません。
日本の会社が目指すべきは、非価格競争力の優位性です。
p.50 多くのお客さまを魅了しているのは社員のちょっとした心配りであったり、気遣いであったり、思いもしなかったひと言や行動なのです。
p.60 お客さまを喜ばせるのは社員です。株主を喜ばせるのも社員です。お客さまが喜ぶ新商品をつくるのも、お客さまが感動するサービスを提供するのも社員です。
「ニワトリが先かタマゴが先か」という話ではなく、社員は顧客よりも株主よりも先に大切にしなければならないと決まっている話なのですから、経営者やリーダーは、社員第一主義に変わらなくてはなりません。変わりたくないという人は、経営者やリーダーを辞めるしかない。
p.61 「社員を大切にしているか」を見るモノサシ
(1)教育訓練費÷売上高 0.3%以上
(2)教育訓練時間÷総労働時間 2%以上
(3)教育訓練費÷社員数 1万円以上
p.88 真の強者は、弱者への思いが強いものです。真の強者は、利他の心が強いものです。
p.91 どんなに苦しくても幸せがほしいのです。お金では幸せになれない。毎日、毎日、自宅に籠っていても幸せにはなれない。だから企業はその働く場を責任もって提供しなければならないのです。
p.106 では、そうした高齢者が何をやっているかというと、ラインの長ではありません。つまり課長や部長といった管理者からは外れます。その代わり、自分の長年の経験や、培った技術や技能を若者に伝授する指導者、先生になっているのです。
p.183 CSとESを対立関係のようにとらえて、顧客を大事にするか、それとも社員を大事にするかというふうに二項対立で考える人がいますが、それは違います。CSが大事だから、ESがもっと大事なのであり、CSを高めるためにESを高めるというのが正しい捉え方です。
p.204 「それで何の得があるのか」。この会社にそうした考えはありません。得をするとかしないとかは関係ないのです。
p.215 では、どうして直接的な利害関係のない人たちを大切にしなければならないのかといえば、それが繁盛する会社の法則だからです。
p.223 地域住民、地域社会との絆づくりは、結果として社員のモチベーションを高めます。社員を優しくします。それはお客さまにもひしひしと伝わり、お客さまの心を動かすことにもつながるのです。