何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

本多静六 人生を豊かにする言葉

2011-09-26 09:40:07 | Book Reviews
「本多静六 人生を豊かにする言葉 本多静六・著、イースト・プレス、2006年5月1日

p.13 まず行うべきことは、自分の「本業は何か」を定義することだ。
 つまり、自分の「本業」を定義したら、そこから逃げないことだ。そして、何があっても投げ出してはならない。逃げるとは、ほかでもない、「成功」から逃げることになる。投げることは、「成功のチャンス」を投げ捨てることに等しいのだ。

p.19 人情を通すと、馬鹿をみることがある。しかし、一貫して「馬鹿正直」で対応したところに、渋沢の偉さがある。どんなに馬鹿をみても、信じるところを曲げない。この一点が凡人にはできないのだ。これを徳といい、偉い人物には徳がにじみ出るのである。

p.29 時節が到来するまでは、コツコツと努力して実力をたくわえておくことだ。

p.57 子孫には、「努力ができる教育」と、「努力をする習慣」と、「努力を試せる機会」の三つを与えたら、あとは本人たちに任せることだ。本人の努力で、みずから必要なだけ財産をこしらえればいいのだ。

p.61 老人自戒七則
(1)名誉やお金や歳にこだわらず努力を楽しむ。ただし、他人の名誉などは尊重すること。
(5)若い人の意見、行動、計画をできるだけ生かし、さらに引き出していくこと。

p.73 老人は、『おれの働くのはおれの道楽で、働くなというのは道楽をやめろということだ。それに、お前たちはすぐ金々と言うが、金なんかおれの道楽の粕なんだ』と言われた。諸君も、職業道楽をやられ、ついでに道楽の粕をためることです。

p.97 人に好かれる交渉術
・人の意見を尊重することは、結論に対する共同責任を負わせるとともに、みんなの感情を損なわないというメリットがある。
・何から何まで自分の考えどおりに運ぶと、実行段階で誰も協力してくれない。
・大事な骨子だけは守って、あとの七八分は他人の意見に花を持たせるのがいい。

p.163 目標の高さはどれくらいがいいのか。静六は、到達できる水準に、理想を加えたレベルと言っている。
 大事なのは、その目標が、あなたのやる気を喚起し、モチベートすることだ。

p.185 老いの人生を豊かにする秘訣
(5)老年時代には、四慎・四快の生活を楽しむこと
 四慎とは、慢心、贅沢、怠惰、名利の四つを慎むということである。そして、四快とは、快働、快食、快眠、快通の生活を楽しむのである。

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