何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

プロ論

2008-03-20 16:37:59 | Book Reviews
「プロ論」 徳間書店・発行、2004年12月31日

 本書の文庫が出版されたようだ。

p.33 仕事をするうえで若いころから僕がきをつけてきたのは、だれのために仕事をするのかという点です。上司のための仕事や会社のための仕事では、やっぱりいい仕事はできない。仕事はお客様のためであり、社会のためであり、もっといえば神のためにするべきもの。僕はそう思ってきました。この点を間違えると、会社も社員もおかしくなってしまう。

 自分のため、自分たちのためだけの仕事では、たとえ成功しても小さな勝ち方しかできないんです。たくさんの人のための仕事だから大きな成功が待っている。大事なことは、正しい仕事をきちんとやることです。
 藤巻幸夫氏

p.258 僕は、仕事の適性とは、「人にどのくらい喜んでもらえるか」で、考えるべきだと思っているんです。人に、より喜んでもらえる仕事こそ適性。そう心掛けて仕事を選び、取り組めば必ずチャンスはくると思う。ところが、「先にチャンスだけよこせ」「オレだけによこせ」という人が少なくない。それじゃ、チャンスはこない。自分のためじゃない。まずは人のために頑張ってみてほしい。 高橋がなり氏

 自分では、それなりにがんばっているつもりでいる。しかも続けているつもりでいる。しかし現実はなかなか変わらない。むしろ、悪化しているようにさえ思えるときがある。

 それは頑張り方が悪いのか、方法は決して悪くないのであれば、まだ変わるまでに時間がかかるのか、取り組む量が足りないのか。
 もう諦めようか、もうダメだ、方法は悪くないと思うのだが、どこか修正点があるのだろうか。悩み、苦しみ、もはやこれまでか・・・、と思ったときに、ふと何がどうなったのかわからないが、活路が開けてくるときがある。

 そこまで努力を続けていけるか。まだ神様が活路をお示しにならないのは、まだ取り組みが足りないのではないか。もっと工夫やプラスアルファが必要なのではないか。そう思って、前に進むしかないような気がする。
Comments (3)
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眼力(がんりき)

2008-03-20 15:42:51 | Book Reviews
「眼力(がんりき)」 齋藤孝・著、三笠書房(知的生きかた文庫)、2008年3月10日

 最近、“めぢから”トレーニングというのが流行っているようだが、それとは別物。

p.151 御手洗(※)が真のリーダーに求めるのは、「その体力、気力、見識、人格もさることながら」、それ以上に、「社会や企業に対する自己犠牲と奉仕という崇高な人生観と価値観を持っている」かどうかだ。「自分の仕事は、公共的な利益にもつながっていく大事なものだ」というイメージを持っていると、それがスケールの大きさとして表に表れてくるというのだ。 ※御手洗冨士夫・キャノン会長

 会社のために働け、それで会社から給料をもらっているんじゃないか、社長がやるといったらそれに従うのが当然だ、このようなことを信じて疑わない者がいることが、自分には信じられない。

 給与明細は「組織」が発行するかもしれないが、社長の見識が正しいか正しくないか、自己本位か、それとも社会に対する責務を果たし貢献するものかどうか、いくらなんでも子供でなければわかろうというものだ。

 会社が経営的に潤うことがその組織にとって、職員にとっての喜びなのか。そのために一致団結、一丸となって臨むのか。

 組織が進むべき本質を見抜く「眼力」を持ちたいと願ってやまない。自分自身のみならず、社会人であれば遠からず、そういった視点で世間を、また自身の状況を客観的に見ることができるようになってほしいとも思う。
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