何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ピンチはチャンスでも、誤りは正せ

2006-01-26 18:37:39 | 薬局経営
 カネのにおい 突進の果て 朝日新聞 2006.1.26 より転載(抜粋)
-----転載ここから
 ライブドアは、ネットより金融でもうける会社に変わっていた。
「カネのにおいのするところには、必ず行くんですよ」
 同世代のIT起業家は共同事業の打ち合わせで、宮内亮治前取締役(38)=証券取引法違反容疑で逮捕=の口にした言葉が忘れられない。
 (中略)
 インターネット関連のフリービット社長、石田宏樹さん(33)は(中略)、連日テレビに映る顔を見ながら、危うさを感じていた。
「なぜ、買い取った会社の事業を地道に育てようとしないのか」
 (中略)
 「新興企業には、『成長の強迫観念』がある」
 リクルート出身で、「リスク・ヘッジ」代表の田中辰巳さん(52)は言う。
 江副浩正元会長が、政治家や官僚に未公開株を譲渡して逮捕されたのは89年。就職情報誌などが頭打ちになっていた。
 「立ち止まるころは死を意味する」
 事件前、秘書課長だった田中さんは、江副氏が会議の度にそう繰り返していたのを覚えている。
(後略)
-----転載ここまで

 まさにライブドアやリクルートのことのようで、わが身に照らし合わせて、これにあてはまる会社は少なくないのではないだろうか。
 業績が苦しい、安定成長しない、ムリをする、・・・実はなぜ苦しいかというと、それは経営の舵取りが誤っているのが原因なのである。売り手中心の思想で、買い手の思いにまったく気が向かない。数字を出すのは、企業として当たり前じゃないか、とまでいう。

 われわれ医療機関の場合(薬局はもうじき医療提供施設になる)、企業の側面があろうとも、医療機関だ。数字を出すことが、売上げが至上命令ではない。社会の中で国民の生命を守ることが、与えられた課題だ。
 苦しい今が、まるで時間がたてばチャンスが訪れると勘違いして、進んではいけない株式会社としての公開にまで進もうとしている。
 苦しいからこそ、本業を見直すことがたくさんある。てこ入れすべきところが多々ある。そこをしないで、上場にばかり目がいくようでは、チャンス到来どころか、ますます自ら成長するための活動が行われていないことになる。
 まさに、霞を食って生きようとしていることに他ならない。今苦しいのは、ピンチじゃない。誤った判断がなされた状態である。いきつくところまでいって、破滅でも迎えないと治らないのだろうか。そこが悲しい。
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