新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ホップ:セイヨウカラハナクサ:西洋唐花草(ビールに欠かせない) 

2011-10-16 08:39:23 | お知らせ」

ビール醸造時に添加して独特の香りと苦みをつけるホップ(クワ科カラハナソウ属またはアサ科) が薬用植物園で毬花と呼ばれる松かさに似た花のようなものをつけていました。
この毬花が乾燥されてビールの原料になりますが、未受精の毬花が用いられます。毬花には、ルプリンと呼ばれる黄色の粒子が存在し、これがビールに香りを付与する物質や苦味を付与います。
多年生つる草で茎は他物に絡まって十数メートルに伸び、葉は深く三または五裂し、茎、葉ともに毛を密生します。雌雄異株で、雄花は淡緑色で、円錐花序に多くつき小さく、雌花は長さ約3センチ、楕円形の松かさ形の花穂となり、淡緑色で長い柄で垂れ下がります。各花は鱗状の包葉に包まれ、各包葉の基部に、多数の黄色で微小なホップ腺とよぶ分泌器官があります。包鱗ごとに小さい2個の痩果が秋に結実しますが、栽培上は雌株のみを植えるので、結実することはないそうです。
ホップの大部分はヨーロッパなどから輸入されていますが、北海道や東北地方でも栽培されています。
全国の山地に自生する非常によく似た植物にカラハナソウがあり、しばしばホップと混同されますが、ホップの変種で、ホップに比べて苦み成分が少ないのが特徴です。本来のホップは日本国内では北海道の一部にのみ自生するそうです。