鞘付きを落花生、薄皮付きを南京豆、裸で塩味のをピーナッツと使い分けるという笑い話もあるおなじみの食品のラッカセイ:落花生(マメ科ラッカセイ属)は、種子を食べたり、食用油をとるために世界中で栽培されています。誰でも知っている食品ですが、その種子が地中にできることを知らない人がいないでもありません。
南アメリカ原産で、日本には江戸時代に渡来したといわれる1年草で、和名の落花生は、別名のトウジンマメ(唐人豆)とともに、中国から渡来したことを表しています。
葉は偶数羽状複葉で互生し、小葉は2対、夏から秋にかけて、葉のつけ根に黄色の蝶形花をつけ、受精すると子房の下の萼筒の部分が長くのび、子房を地中にもぐらせて豆果をつくります。豆果には網状の脈があり、種子が1~3個入っています。
ふつうは、殻のまま炒ったものか、殻をむいて炒ったものか、もしくは炒った後にバターなどを絡めたものとして売られたり、いろいろな豆菓子に加工されますが、最近では生のまま塩茹でにしたりして、多様な食べ方がされているようです。