酒造業のかたわらバイオを用いて植物の品種改良や、種苗の販売も手掛けるS社の工場見学者待合所の一角に黄色い実をつけていたのはストロベリーグアバでした。
この聞きなれない植物は、フトモモ科バンジロウ(グアバ)属でキバンジロウ(黄蕃石榴)に分類される熱帯性の木本植物で、日本では英名のストロベリーグアバの名で知られています。
果実がイチゴの味がするのでこの名がありますが、近縁のグアバの仲間も果物として賞味されるほか、葉も茶として飲むことがあるそうです。ものの本によると、グアバの葉には活性物質としてポリフェノールが含まれていてアルドール還元酵素阻害機能があると書いています。
世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の1つであり、日本でも商業名の1つであるテリハバンジロウの名で要注意外来生物に指定されているといいますから、S社がどういう意図で構内に植えていたのかはよく分かりません。