夏の盛り、淡黄白色の花(06年8月8日記事)を一面につけていたエンジュ:槐(マメ科クララ属)が、枝一面に種子の間がくびれた数珠状の豆果をつけています。
中国原産で日本へは仏教伝来と同時に渡来したといわれ、街路樹や庭木として植栽される落葉高木で、一般にそれほど知られていませんが、中国では高い位を槐位というくらいで尊貴の樹として尊ばれています。
エンジュの蕾や花はルチン含むので漢方で槐花とよばれ、槐葉とよばれる葉とともに高血圧、止血などの薬になり、この豆果は槐角と呼ばれて同様に漢方薬となるほか、黄色の染料につかわれます。
エンジュはめでたいだけではなく有用な木でもあります。