新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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フウトウカズラ:風藤葛(成ケ島の植物②) 

2011-07-20 10:44:23 | お知らせ」


昨日のクサスギカズラとアスパラガスもそうでしたが、ある二つの植物が仲間だと聞いて意外に思うことがよくあります。
成ケ島で見かけたコショウの仲間というフウトウカズラ:風藤葛(コショウ科コショウ属)もそんな一つです。
海岸近くの山林に生える常緑のつる性木本で、茎の節から気根をだしてほかの木や岩に這い登ります。葉は互生し長さ5~10㎝の長卵形で先がとがり、厚くて5本の脈が目立ちます。雌雄別株で、5~6月、葉と向きあって長さ3~8㎝の穂状花序を垂れ下げ、冬に果実を赤く熟します。コショウと同属で、茎・葉に香気があるものの、果実には辛味はありません。
フウトウと聞いて、どういう意味かと怪訝に思っていたところ、外国の植物「風藤」によく似ていたので、誤ってフウトウカズラとつけられ、シーボルトも「Piper Futokazura Sieb.」と命名したというのですが、その風藤がまた謎のままです。