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何十年もつづいていた謡曲の稽古も、植物観察にはまって以来、いつしか疎遠になってしまいましたが、謡曲に取り上げられている植物は多く、まつわる話の例として格別の思いで記事に取り上げたりしたものです。
テイカカズラ:定家蔓(キョウチクトウ科テイカカズラ属(05年6月9日記事))もそんなひとつでした。そのテイカカズラの仲間にケテイカカズラ:毛定家蔓というのがあり、それも普通にみられるということを最近知りました。
ケテイカカズラは、名の通り葉の裏面や、花柄、若茎などに毛があり、また花筒の基部の細い部分と、上部の膨らんだ部分の長さがほぼ同じであるのに対して、テイカカズラは上部の太い部分が明らかに短いことで区別されます。また、テイカカズラは花弁の基部が巻き込んで筒のように見えるのに対して、ケテイカカズラは基部が巻き込まないので広く見えるなどの違いがあります。写真ではその違いが出ているでしょうか。
知らなければ見逃すことも、知ったがゆえに違いが気になる植物がまた一つ増えました。