新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ヤブラン:藪蘭(小さい花の営み)

2008-09-13 08:10:26 | 植物観察1日1題

庭のヤブラン:藪蘭(ユリ科ヤブラン属)が紫色の花穂を伸ばしています。
ふだん、朝水遣りのときに見るので、いつもつぼみの状態でいつ花が開くのかと思っていましたが、仔細に見ると昼前、陽が射すと開き夕方しぼむことを繰り返していることが分かりました。
花被片の長さ約4mmという、小さいこの花を訪れたポリネーターも、ごく細身のアブ?でした。
花被片は6個、雄蕊も6個で太い花糸があります。
めしべの基部に6個の胚珠があり、その胚珠が子房を破って育ち、6個の幼い種子に大小が生じ、大きいものだけが育ちます。被子植物でありながら、花後果皮が早々に剥落し、種子がむき出しになって育つという特異な植物で、ユリ科の中でヤブラン属とジャノヒゲ属だけに見られる特徴です。
うまくゆくかどうかわかりませんが、この変化の過程を追ってみたいと思っています。