新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ケイトウ:鶏頭(その名もずばり)

2008-09-17 06:50:18 | 植物観察1日1題

「秋さらば写しもせむとわが蒔きし唐藍の花を誰か摘みけむ」山部赤人 (万葉集巻七-1362)
 唐藍の名で万葉集に4首出るケイトウ:鶏頭(ヒユ科ケイトウ属)は、インドの熱帯地方原産といわれますが、日本には古くから渡来して、庭に植えられていたことがうかがえます。
夏から秋にかけて、茎の頂につけるさまざまな形の花穂を、鶏のとさかに見立ててこの名があります。
花穂がとさかのように扁平な帯状に変化したトサカケイトウ、それが密に集まった玉咲きの玉ケイトウ、細かい花穂が密集した羽毛ゲイトウ、スギの樹冠に似たヤリゲイトウなど、形のバラエティがあり、色彩も赤、ピンク、黄色など多彩で秋の花壇をいろどります。
田圃の縁に植えられていた写真の鶏頭は形からみて玉ケイトウに属すると見ました。