戦時中の軍事用燃料不足を補うために、空き地でヒマを栽培することが奨励されました。
そのヒマが、花をつけているのに出会い、図鑑でヒマを調べましたがどの図鑑にも載っていません。
さてと、広辞苑でヒマシ油を引くと、トウゴマの種子とありました。ヒマという草とばかり思っていたのは、トウゴマ:唐胡麻(トウダイグサ科トウゴマ属)という名だったのです。
インド、小アジア、北アフリカの原産といわれ、油脂植物として栽培される1年草で、茎は直立し、高さは2mくらいになります。
秋に咲く花は、下に黄緑色の雄花序、上部に赤い雌花序をつけます。
種からヒマシ油をとります。ヒマシ油は下剤としてよく知られていますが、脂肪油としては粘度、比重ともに最大で、低温下でも高い流動性を持つため、工業用や民生用の原料として広い用途があります。
和名の唐胡麻は、中国から来たので唐で示し、種子から油をとるゴマにたとえたものですが、ゴマとはまったく異なる植物です。