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山路を歩いているとよく出会い、花被片にある斑点をホトトギスの胸にある斑点に見立ててこの名があるヤマジノホトトギス:山路の杜鵑(ユリ科ホトトギス属)は、北海道から九州の山地に生える多年草です。
8~9月に咲く花は、雄から雌に性転換します。咲いたばかりの若い花では、雄蕊は花びらの上で花粉を出していますが、雌蕊はまだ花粉を受ける状態にはなっていません。花粉が蜂に持ち去られたころ雌蕊の先端が雄蕊を乗り越えるようにして降りてきて、他の花の花粉をもらうようになります。
花弁は細いのと太いのとの各3枚、雄蕊は6本あり葯は紅紫色で楕円形。雌蕊は花被片の上で3深裂し、裂片はさらに2浅裂して笠のように広がります。おなじみの花をじっくり観察するのも楽しいものです。