新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ヤマナラシ:山鳴らし(葉摺れさわやか)   

2006-02-21 06:58:24 | 植物観察1日1題
植物観察に関心を持つ前にはまったく気づかなかった木が家のすぐ近くの土手にありました。
ポプラの仲間のヤマナラシ:山鳴らし(ヤナギ科ハコヤナギ属)がそれです。
日本各地の日当たりのよい山地に生える落葉高木で、雌雄異株。早春、葉の出る前に長い紐状の花穂を垂れ下げます。早春の雨に打たれて白い綿状のこの花芽がもうずいぶん膨らんでいます。
ポプラ仲間の常として、葉柄が平たいので風にゆれやすく、葉がぶっつかりあって葉摺れの音がするというのでヤマナラシの名があり、また別名のハコヤナギは材で箱を作るのに用いたところからきたといいます。白っぽい樹幹に黒い算盤珠のような菱形の皮目があるのもよくわかる区別点になります。
こんな特徴のある木なのに、つい最近まで気がつかなかったなんて、無関心とは恐ろしいものです。