簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

久遠寺の門前駅(JR乗り潰しの旅)

2011-04-06 | Weblog
 下部温泉から身延までは、JRで15分程だ。
日蓮聖人によって開かれた、日蓮宗の総本山・身延山久遠寺の門前駅は、桜のシーズンとあって、
賑わっていた。
ハイキング姿の大勢のグループが駅前のバス停に急ぎ、列車に接続していたバスにいち早く乗り
込むと、バスは早くも満員で、バス停に多くの人を残したまま出ていった。





 次のバスまでは、30分近く時間が有る。
「しようにん通り」と呼ばれる、なまこ壁と瓦屋根が印象的な駅前の商店街を歩いても良いが、お土産
漁りも有るので、やはりここは帰路のお楽しみに残しておこう。



「臨時便も出ているらしいが次が何時来るかもわからない」、とバス待ちの男性のグループが話しをしている。
そのグループと、他のグループを合わせるとまだ、二、三十人程がバスを待っている。
その行列の後に従ってバスを待っても確実に乗れる保証も無い。

ここでの滞在時間は4時間程しかない。
次に乗る列車も決まっているので、ここで多くの時間を割くわけにもいかず、少し奮発して駅前からタクシーに
乗り込んだ。



5分ほどで総門に到着した。
「折角だから」とタクシーを降り、ドライバーに記念撮影をお願いする。
“開会関”の扁額は全ての人々が法華経の元に救われる関門と言う意味らしいとドライバーが教えてくれる。
その先の、赤い欄干の橋の向こうで、ピンクの桜が今を盛りに咲き誇っている。(続)

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砂金採り体験(JR乗り潰しの旅)

2011-04-04 | Weblog
 宿から駅に向かう途中に「甲斐黄金村 湯の奥金山博物館」が有る。



 中世、戦国時代に栄えたこの地の金山は、古くから「信玄の隠し金山」として地元には伝えられていた。
そこで国史跡・中山金山を中心に「ふるさと創生事業」の一環として学術調査が行われた。
 この博物館には、その過程で出土した道具や遺構などを元に復元した当時の様子が再現展示されている。
 映像シアター、実物大の人形が並んだジオラマ模型や往時の甲州金、高山道具などの資料などで、戦国
時代の金山の雰囲気を窺い知る事が出来る。



 ここでは、砂金採り体験が楽しめる。(観覧と共通で1,000円)
大きな水槽には砂金の含まれた砂と、水が張ってある。
その砂をバンニング皿と呼ばれる専用の器で掬う。
 後はその器を、水の中でユックリと回しながら砂を浮かすようにして捨てていくと、最後に比重の重い
金だけが器の底に残る。



 文章に書くと簡単だが、実際にやって見ると、回し加減が難しい。
回し方が悪いと、砂がなかなか浮きあがって流れ出てはくれないから、何時まで経っても器の中は砂ばかり。
かと言って勢いよく回してしまうと、砂はあっと言う間に流れ落ちてしまい、金も共に流れ出るので皿の中には
何も残らない。



 それでも続けているとコツが解ってくるので、時には一つ二つの小さな、小さな砂金が残っている事も有る。
採れた砂金は、その場でアクセサリーなどに加工してくれる。(続)

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混浴の大岩風呂(JR乗り潰しの旅)

2011-04-01 | Weblog

 
 浴室に入ると右側少し高いところに、岩で囲まれた2畳ほどの広さの上がり湯が有る。
そして、その左手一段と低い半地下のようなところに、畳15畳分程の広さの浴槽がある。
これが隠し湯 大岩風呂・低温源泉で、岩の間から自噴する冷泉は、戦国時代以前から続く、
歴史あるものらしい。



 深いところは2m程も有り、もともとは立ち湯であったらしいが、手前の深いところには今では
腰の深さにあわせ板床が敷いてある。
そして、奥側の浅い部分だけは、岩盤がむき出しに成っている。
冷泉の温度は30度前後、夏場なら丁度良いかもしれないが、春先のこの時期ではどうなんだろう?

 普通の温泉のように、湯船から湯気は全く立っていない。
石の階段を何段か降り、恐る恐る片足を湯船に浸けてみる。
「ひぃゃ~、つめたっ!」
思わず足を引き上げる程冷たい。



 気を取り直し再び挑戦。
ユックリ片足を浸け、さらにもう一方の足も浸けてみる。
そろそろと腰を屈め、湯(水?)に浸かる。
「さむ~い」
動くとたちまち体温を奪われるように寒さが襲ってくるから、身体を縮めて、ただじっと静かに浸かる。
先客の夫婦も片隅で、寄り添うようにじっと浸かっている。

 それでも2~3分も入っていると、その冷たさを感じなくなってくる。
そうしたら、上の上がり湯で身体を温め、再び冷泉に、今度は少し長めに浸かる。
そんな事を二三度繰り返していると、不思議なもので、冷泉が冷たいと感じなくなり、普通の温泉の
ような心地よさが身体を包んでくる。
こうして浸かっていると、ぬるめであるにも関わらず、湯冷めはしないと言う。(続)


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