簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

混浴の大岩風呂(JR乗り潰しの旅)

2011-04-01 | Weblog

 
 浴室に入ると右側少し高いところに、岩で囲まれた2畳ほどの広さの上がり湯が有る。
そして、その左手一段と低い半地下のようなところに、畳15畳分程の広さの浴槽がある。
これが隠し湯 大岩風呂・低温源泉で、岩の間から自噴する冷泉は、戦国時代以前から続く、
歴史あるものらしい。



 深いところは2m程も有り、もともとは立ち湯であったらしいが、手前の深いところには今では
腰の深さにあわせ板床が敷いてある。
そして、奥側の浅い部分だけは、岩盤がむき出しに成っている。
冷泉の温度は30度前後、夏場なら丁度良いかもしれないが、春先のこの時期ではどうなんだろう?

 普通の温泉のように、湯船から湯気は全く立っていない。
石の階段を何段か降り、恐る恐る片足を湯船に浸けてみる。
「ひぃゃ~、つめたっ!」
思わず足を引き上げる程冷たい。



 気を取り直し再び挑戦。
ユックリ片足を浸け、さらにもう一方の足も浸けてみる。
そろそろと腰を屈め、湯(水?)に浸かる。
「さむ~い」
動くとたちまち体温を奪われるように寒さが襲ってくるから、身体を縮めて、ただじっと静かに浸かる。
先客の夫婦も片隅で、寄り添うようにじっと浸かっている。

 それでも2~3分も入っていると、その冷たさを感じなくなってくる。
そうしたら、上の上がり湯で身体を温め、再び冷泉に、今度は少し長めに浸かる。
そんな事を二三度繰り返していると、不思議なもので、冷泉が冷たいと感じなくなり、普通の温泉の
ような心地よさが身体を包んでくる。
こうして浸かっていると、ぬるめであるにも関わらず、湯冷めはしないと言う。(続)


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする