簾 満月「バスの助手席」

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JR宇野線連続立体交差事業 (岡山臨港鉄道・廃線跡を歩く)

2023-04-24 | Weblog
 都市計画道路の建設により寸断された「臨港グリーンアベニュー」は、
新たに架けられた「新保遊歩橋」で是を超えて行く。橋の上からは、大
元駅前から中心部にかけて建つ高層マンション等が間近に見えている。

 岡南新保駅から続いてきた廃線跡の遊歩道も、左からJR宇野線の高架
橋が近づいてくると、そろそろ終わりだ。





 昭和63(1988)年瀬戸大橋の完成に合わせ、本四備讃線(瀬戸大橋線)
が開業した。同線の列車が通る宇野線は本州と市国を結ぶ幹線で、大幅
に列車本数が増えることになる。

 このため市中心部で、線路と平面交差する各踏切では、道路で慢性的な
渋滞が発生するようになった。また線路は既成市街地と、発展を続ける新
市街地を分断し、市街地の一体的な開発の妨げとなっていた。





 その弊害を解消するため、大元駅付近の3270m区間に於ける高架化が
決まった。この間に交差する道路は、大小合わせて23路線有るが、その
内の「中環状線(下中野平井線)」等、主要幹線道路6路線の踏切を除
去する事となった。

 岡山県主体の事業、平成8(1996)年度から行った「JR宇野線大元駅
付近連続立体交差事業」で、工事は平成13(2001)年12月に完成した。





 宇野線は岡山駅構内を抜けると、西に向かう山陽本線を超えるため築
堤に登り、左にカーブしながら進路を南に向け、大元駅を目指している。
嘗ては大元駅を出ると、当駅が始発の岡山臨港鉄道とは500m程並走して
いたらしい。

 しかし廃業後は線路跡の遊歩道化や、その後の連続高架化事業等が行
なわれ、臨港鉄道時代の遺構は、ほぼ失われてしまった。(続)

間もなく「東海道歩き旅 伊勢の国編」が始ります



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