簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

西川緑道公園(はれのくに)

2016-02-03 | Weblog
 駅の東口を出て、真っ直ぐに伸びる桃太郎大通りを、路面電車の線路に沿って
500mほど歩くと、緑豊かな「西川緑道公園」を横切る西川橋が架かっている。



 その橋の四つの擬宝珠には、桃太郎、いぬ、さる、きじの彫刻で飾られている。
橋の袂に建つ交番は公園の入口らしく緑の帽子を被ったメルヘンチックな建物で、
その屋根には風見鶏成らぬ「風見桃」が飾られていて面白い。



 この西川はその昔岡山城下の田畑を潤すための灌漑用水路であり、30万石の
城下町の外側の防御線の役割を果たすと同時に、城下で暮らす人々の生活用水
でもあった。
とは言え城の堀に準ずる施設として庶民には厳しい管理も求められていた。



 また西川には北から順に1から12までの橋が架かっていた。
(「絵図で歩く岡山城下町」 岡山大学付属図書館編 吉備人出版)
今では数字で呼ばれる橋は無く、新たな名が付けられている。



 こうした町中の川は戦後の高度経済成長期を迎えると、邪魔者扱いをされ埋め
立てられ、或は地下水路に変り多くの都市では地上からその姿を無くしていった。
ところが当市では、強い反対を押し切り、9年間もかけて総延長2.4Kmの水路を辿
る公園道として整備を進めてきた。それがこの「西川緑道公園」である。



 今では、およそ100種類35,000本もの樹木に覆われた「せせらぎの緑の回廊」と
して、また折に触れ開かれるイベントなどを通してすっかり市民の憩いの場として
馴染んでいる。

 川沿いの道には岡本錦明の「平和像」北村西望の「夢」朝倉響子の「新聞少年」
をはじめとする像や、句碑、石のモニュメントなども多い。
中には岡山空襲の焼け跡の有る橋も残されている。
ここはそんなものを探しながら歩くのも楽しい水辺の道である。(続)



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