簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

不採算路線の廃止は・・

2022-12-28 | Weblog
 幸い、終の棲家の最寄り駅はJR幹線の駅で、路線は貨物輸送も担っ
ている。まず廃線はあり得ないし、そこそこの利用客が見込まれる駅の
廃止も無いだろう。
 ただJRではこのほど岡山支社を縮小し、その機能を広島支社の統
括本部に集約する組織改編を行なった。利用者への影響は無いとして
いるが、合理化が更に進めば、各線の減便は免れない。



 既に県中・北部を走る、これ以上減便も出来ない「赤字ローカル線」
では、存廃議論が起こっている。
また「不採算バス路線」は、県内全域の問題として同様にクローズアッ
プされている。

 コロナ禍で従来のビジネスモデルが崩壊したのがその理由だが、元を
手繰れば地方の人口減少に他ならず、若者が都会に出て、年寄りだけが
残る過疎地域の構造的な問題である。



 特に深刻な地域では、駅に向かう手立てすら無く、既に減便された鉄
道では利便性に欠ける。朝晩にしか走らない申し訳程度の鉄道や路線バ
スでは、最低限の用は足せても流石に便利とは良い難い。
バスと鉄道の接続も決して良いとは言えず、待ち時間に無駄がでる。



 結果、通勤・通学、通院や通所、買い物の足として便利な自家用車は
手放せない。
昨今の悲惨な交通事故の多発が懸念される中、高齢者の免許証返納が進
まない地方の事情もこの辺りに有る。
行為を批判するつもりはないが、都会に住む有名人が「返納しました」
等と簡単に言えるのとは訳が違う。



 時代と共に交通事情は当たり前のように変化し、便利なドアツードア
の車にシフトし、公共交通機関を使う機会は激減した。
言い換えれば鉄道や路線バスへの期待値が下がり、移動手段として車に
負けたのだ。
使わなくなった公共交通機関は、最早役割を終えつつあるとも言える。
こうなると、不採算路線の廃止やむなし・・・と成ってしまうのか。



 鉄道好きには悔しくて断腸の思いもある。
長い年月をかけ全国のJR路線の乗り潰しを目指し挑戦してきたが、その
中にはもう一度行ってみたいと思った路線が幾つもあった。
これから乗ろうと計画中の路線もある。

 しかし、そんな路線に限って既に廃線の憂き目を見ている。
もっと早く行っておけば・・・と思っても、後の祭りである。
無くなってしまえば、もう取り返しは出来ないのだ。(続)
(写真:JR米坂線 本文とは無関係)

 「東海道歩き旅・伊勢の国編」間もなく連載開始します。 



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