簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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庭瀬往来(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-11 | Weblog
 『18世紀中頃以降、庭瀬へ抜ける「庭瀬往来」は常磐町口門を出て・・・』
(「絵図で歩く岡山城下町 2009年 吉備人出版)



 今日の岡山市中心部、表町商店街の南部辺りに有った常磐町口門から、陣屋町
であった庭瀬に至る街道は、この地までは「金毘羅往来」と「鴨方往来」が同じ道の
ため「庭瀬往来」と呼ばれていた。



 江戸時代岡山藩は、岡山城下から発する6本の街道を整備した。
金毘羅往来、鴨方往来、松山往来、津山往来、牛窓往来、倉敷往来である。



 次の庭瀬は、足守川とその支流を利用した舟運の栄えたところで、水路や堀が
縦横に廻らされた水郷の町、湊町として、また「庭瀬往来」から「金毘羅往来」と
「鴨方往来」への追分として栄えた歴史を持つ古い町である。
車窓からは、今でもその名残とも言える水路や川の流れを、町並みや田畑の中に
垣間見ることが出来る。



 駅を出て通りの一角に目をやると「敷物新聞」と書かれた掲示板が目につく。
かつて、い草の生産が盛んな地域らしく、「畳」に関する情報紙を発行する新聞社
のもので、いかにも庭瀬らしさが感じられる。
その角を曲がった辺りから「庭瀬往来」が始まる。



 街道筋にはかつて街道を照らした常夜灯や、古い石導なども多く、町並みの所々
には白壁・なまこ壁に木格子や虫籠窓を備えた伝統的な建造物も残されている。



 付近には旧庭瀬湊跡や庭瀬城跡、撫川城跡などの旧跡もあり、これらを巡るサ
インも良く整備されている。ゆっくり巡っても半日もあれば充分なので、ちょっとここ
で途中下車するのもいいだろう。(続)

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