簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

ロープウェイの白い鉄塔 (東海道歩き旅・伊勢の国)

2023-05-15 | Weblog
 真正面に入道ケ岳(905m)、その奥一際高く尖って見える山が鎌ケ
岳(1,161m)で有ろうか?
その稜線を下った底が武平峠のようで、今ではここを鈴鹿スカイライン
が横切っている。
その右に見える丸みを帯びた山頂が御在所岳(1,212m)のようだ。



 北には釈迦ヶ岳(1092m)が連なり、下れば石榑峠を経て、竜ヶ岳
(1099m)に到る稜線が連なっているがここからは微かに霞むだけだ。
反対に南に下がると東海道の鈴鹿峠、更に南の加太をJR関西本線が越
えているが、ここからはそれらを望む術もない。



 かつて昭和40年代頃であったと記憶しているが、鉄道会社等が主催
して「鈴鹿セブンマウンテン登山大会」キャンペーンが展開された。
御在所岳を中心に、藤原、竜、釈迦、雨乞、鎌、入道の七岳の登山を
楽しもうと言うもので、不特定多数の人が自由気ままに参加できると
あって、一時期爆発的な人気を得ていた。



 そんな鈴鹿の山々の中心的な存在が御在所岳である。
四日市からは近鉄の湯の山線が温泉駅まで伸び、そこから連絡バスに乗
れば終点が湯の山温泉街だ。
麓の温泉街からは、山頂までロープウェイが通じていて、気軽に千メー
トルを超える山にも登れると人気の場所で、山頂はスキー場で、ニホン
カモシカを飼育するセンターがあった。



 東海道は、次の宿場・石薬師を目指す道すがらである。
遙か彼方に鈴鹿山脈を望ながら歩いている。

 あの山肌に白く細く見える塔は、御在所ロープウェイの6号支柱だ。
標高943m地点に立つ支柱で、高さは61m有り、その基礎部分の広さは
何と畳み85畳分もあると言う巨大なものだ。



 昭和39年迄は他の鉄塔と同じ環境に配慮した緑色であった。
後に白く塗り替えられた事により遠くからもよく目立ち、シンボル的な
存在に変貌した。ここからでも微かにそれが確認出来る。(続)





にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鈴鹿山脈 (東海道歩き旅・... | トップ | 湯の山温泉(東海道歩き旅・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事