
終着の鬼怒川温泉に到着した。浅草からは1時間59分の所要である。
たった1分のことながら、2時間00分と言うよりは1時間59分の方が何となく随分早
く感じるもので、鉄道においては時間を切るこの59分にはスーパの値札と同類で
大きな意味があるようだ。


東京の奥座敷と言われる鬼怒川・川治温泉郷の玄関駅であるが、2面4線の思っ
ていた以上に規模が大きく、賑わいの有る駅であった。
新宿や浅草方面からくる特急などと、会津若松方面に向かう列車の乗り継ぎ駅らし
い様相を見せている。
東武鉄道の鬼怒川線はこの先の新藤原までであるが、多くの特急はここが終点だ。
ここから先は野岩鉄道から、さらに会津鉄道に乗り入れる区間快速に乗り換えるこ
とになる。


鬼怒川・川治温泉郷は、都心からの交通の便もよく、関東の奥座敷とも言われる
人気の温泉地で、最盛期と比べると不振気味とは言え今でも年間200万人以上の
観光客が訪れると言う。
温泉街は広域で、電車で言えばここから一駅先の鬼怒川公園駅辺りまで、鬼怒川
渓谷の流れに沿って上流方向の両岸に大きな旅館やホテルが軒を連ねている。
町営の日帰り入浴施設やロープウェー、近くにテーマパークやゴルフ場なども多く
一大観光スポットになっているようだ。


今日の宿は会津若松の駅前に取っているので、ここで電車を乗り継ぐことになる。
後から来るのは浅草駅で先行し出ていった列車で、気が付かなかったが途中の新
鹿沼辺りで追い越していたようだ。特急と比べれば快速の所要時間は、30分ほど余
計に要しているので到着までにはまだ少しの間が有る。(続)




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