簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

橋桁の遺構 (西大寺鉄道廃線跡を歩く)

2021-09-27 | Weblog
 県道219号線の藤原交差点を横切ると、左側は病院の敷地で、白い大
きな建物が建っている。
線路跡はどうやらその敷地の中を貫いていたらしい。

 その病院の玄関前には用水路の中に石組みの構造物の跡らしきものが、
建物の基礎に埋まりながらも僅かに見える。
これは祇園用水を渡る橋を支えた橋台の跡らしい。
顔をのぞかせてはいるが、うっかりしていれば見過ごしてしまいそうな
ほど小さな遺構だ。







 この橋は、桁橋(ガーター)と言って、橋の中では最も単純簡単で、
一般的なものと言う。
川の両側に橋脚を造り、車輌の重量を支えられる鉄板を渡す、或は強度
をより増すためには鉄板を箱形に組んでそれを渡す構造だ。
前者をプレート・ガーダー橋、後者をボックス・ガーダー橋と言う。
 川幅の狭い橋ならこれで充分らしく、開業に際し潤沢な資金が有った
訳でも無く、多くは単純構造のこのような橋が採用されていたようだ。







 これから先は、殆どが住宅地等に変わり、線路跡は解りにくくなる。
地図で見ると、百間川堤防を降りたタクシー会社の車庫の辺りから、
先の乙多見公会堂までは、途切れながらも北東方向に直線的に特徴のあ
る空間がライン状に延びているのが解る。
有るところでは宅地に代わっているが、道路部分も有るので、それらを
つなぎ合わせ、辿って行けばその形状は一目で線路跡と想像が出来る。

 しかし、それを歩いて辿るとなると、何度も住宅地などに分断され、
迂回を余儀なくされるので中々に大変で骨が折れる。
住宅地の中で、ウロウロや、キョロキョロでは、不審者扱されかねず、
あくまでも単なる通行人を演じなければ成らない。(続)




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