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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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山中一里塚公園(東海道歩き旅・近江の国)

2023-11-15 | Weblog


 その先には、旧道に延びる集落の上を、新名神高速道の巨大な高架橋
が高く跨いでいる。潜るという感覚も無い程高い高い橋の下を抜けると、
国道1号線に突き当たる。

 国道の手前左に広場が有り、「第二名神滋賀県起工の地」碑とモニュ
メントが建っている。平成7(1995)年に、滋賀県下で最初の工事が、
この地で着工されたのを記念する碑である。



 右は江戸日本橋より数えて百九里目の一里塚跡「山中一里塚公園」だ。
園内には「櫟野(いちの)観音道(大原道)道」の石標が残されている。
嘗てこの辺りは、東海道と旧神村(甲賀町神)や旧櫟野村(甲賀町櫟野)
方面に向かう南西に延びる大原道の追分けが有った所らしい。



 「湖国甲賀の三大仏巡り」で知られる櫟野の櫟野寺への参詣道であっ
たが、度重なる道路の改修や拡幅で失われ、道標はこの地に移され保存
されたものだ。
 歴史有る旧道も車が普及するにつれ何時しか使われなくなり、やがて
は消滅してしまったそうだ。
一里塚も本来は、これよりもやや南寄りに有ったらしい。



 嘗ての交通の要衝を偲び、こうした遺物を残し公園とした施設で有る。
文部大臣揮毫による、「鈴鹿馬子唄」碑も建てられ、傍らには当時の峠
越えの様子を現わす馬子と荷を運ぶ馬の石造も飾られている。
折角の公園なのに、草木が茂り手入れは充分とは言えず、若干荒れ気味
なのが残念だ。



 旧道は山中一里塚公園の所から、国道1号線を横断し工場の建つ当り
を抜けていたらしいが、道は失われ、ここからも暫くは国道を歩く。
凡700mで、湯の山温泉に向かう県道507号と分岐する猪鼻の交差点にや
ってきた。(続)





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