
「稗田駅跡」から次の「柳田駅跡」までは1.4Kmほど、快適な専用道が続い
ている。とは言え市街地域に入り込んできただけに何度も一般道を横切るので、
これまでにない注意は必要である。

児島小学校を左に見て、その先の「柳田駅跡」を過ぎ、県道21号を歩道橋で
越える辺りが「児島小川駅跡」であるが、この辺りかな・・・と思いはするが、
特段の痕跡は何も残されてはいないので確証がない。

近くに「酒呑地蔵」の案内が有ったが、コースを外れ立ち寄る余裕もなく遣り
過ごす。お大師堂と共に立つお地蔵様らしい。お酒を一本持って受験の合格祈願
にご利益があるとされる、地元では結構知られたところで、合格したらさらに一
本お供えしてお礼参りするのだそうだ。

その先は繊維の街・児島らしく、作業服などの縫製やジーンズの加工などの
作業場らしい鋸の歯のような屋根を連ねる工場の建物を幾つも目にしながら進
むことになる。ここら辺りまで来ると、すっかり市街地の中である。
当時の「シモデン」が民家の軒を翳めるように走っていた姿が目に浮かぶ。

その先で緩くカーブをすると、児島の中心部大正橋である。
市道を横切り、その先で川を渡ることになるがその橋は残されてはいない。
新たに架けられた歩道橋から小田川の上流方向を眺めてみると、僅かにかつて
の橋脚らしい三角形の構造物が川に飛び出しているのが確認できた。
当時はここから斜めに横切るように橋が架けられていたことが窺い知れる。
この先は児島の中心地で、公民館や図書館などが軒を並べている。(続)
