「吉備真備」駅から北西におよそ1キロ、歩いても15分ほどのところに、
旧山陽道沿いの緑濃い緩やかな丘を利用して造られた「まきび公園」がある。

中国西安に吉備真備記念碑が立てられたのを記念して、昭和61年に旧真備町
がこの地に開園した中国風の公園で、特産の竹工芸品を製作販売する工房や、
お土産屋、お食事処も併設されている。

白壁の中央を丸くくりぬいた門窓を潜ると、池が有り幅の狭い石の太鼓橋
が架けられていて、その先に庭園の中心的な施設の中華風の建物である六角
亭が建っている。
公園には流水で結んだ三つの池を廻らし、渓流風な小さな滝もある。
その周りには梅、桜、柳、ツツジや、ボタンなどたくさんの花木が植えられ
ていて、花の季節には来園者の目を楽しませていると言う。

公園の主要な施設が「まきび記念館」(入場無料)である。
黒瓦葺きの四隅が大きく上に反り返った屋根を持ち、白壁を廻らし赤い柱が
支える構造がいかにも中国風と言った大きな建物だ。


館内では公の生い立ちや、忠実に復元した遣唐使船の模型や、遣唐使とし
ての活躍の様子、公が日本に伝えた物などが、イラストを用いて子供向けに
易しく解説されているので、容易に学び知ることが出来る。また入り口近く
には園を見通す休憩施設も用意されている。

園の一角には公の創建と伝わる真言宗のお寺、吉備寺も建っている。
飛鳥時代に存在し廃寺になった跡地に建てられた寺で、現在の建物は
江戸時代に建てられたと言う。
吉備氏の菩提寺となっていて、付近には「吉備公墓」もある。(続)
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