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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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第32回・電話世論調査

2009-04-10 | Weblog
安倍内閣が発足した直後であったか、我が家の電話にもアンケートがあった。
予めコンピュータに録音された音声に従ってアンケートが流れ、一番近い答えの番号釦を押して答えるのだ。
何かの節目にはこうした電話による世論調査の結果が報道される。
定額給付金に付いてもマスコミ各社で報道されていた。

しかし、電話でアンケートを受けて以来、この手の報道がされるたびに、何時も疑問に思うことが有る。
それは、本当にこれが世論を集約する意見になり得るのか・・と言う事である。

昨今街角から公衆電話が急速に姿を消した。
それと呼応するかのように家庭の固定電話もその契約数を減らしている。
理由は簡単、携帯電話が普及したからである。
こうした中で現在も多くのアンケートは、固定電話に対して行われているのではなかろうか。

職を失い、ハローワークに群れる人、取り分け住居を奪われてネットカフェで暮らす人たちや一人暮らしをする若者たちに、固定電話は考えにくい。
例えば定額給付金などは、こうした人達の多くは求めていたのでは無いだろうか。
街角インタビューにしてもこうした人達の声を聞いていたとしたら・・・。

固定電話によるアンケートでは、こうした人達の声は反映され難い。
電話による世論調査は、一方的に無作為で抽出した固定電話にかけるだけではなく、携帯電話からも任意に参加できるなど、双方向のアンケート収集方法をもっと導入すべきと思う。
やり方次第では、”意図”とはまた違った声も聞こえてきたような気がして仕様がないのである。

【写真:セール(本文とは無関係)】
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