昨日は、用事で大阪市内へ・・・。
もちろん、クルマである。片道1600円の高速道路通行料は掛かるが、荷物は積めるしアチコチ立ち寄れるし、カーナビに頼れば好きなところに行ける。かなり便利である。
ということで、今回立ち寄ったのは大阪市平野区にある融通念仏宗総本山・大念仏寺。わが家の菩提寺の総本山です。
でも、真言宗豊山派総本山・長谷寺もあり・・・母親に聞くと・・・両方だと・・・。どうもハッキリしない。毎月のお寺さんのお参りは融通念仏宗なのだが・・・。祖母の葬儀では、長谷寺の僧侶と来迎寺の僧侶と・・両方であったし・・・。親父の永代供養は長谷寺であり・・・。まあ、両方でもいいのかなぁ。
いつもは地元の融通念仏宗の末寺の来迎寺でお世話になっているため、総本山にはまずお参りに来ることはない。来るのは2度目という信心の無さ・・・。
有名な『万部おねり』という大念仏寺最大の行事を一度見たいと思っているが・・・まだ見ていない。
25人の姿となった菩薩が、娑婆(外側)から極楽浄土(本堂)を練り歩き、絢爛豪華な来迎の世界を体現している。見事な衣装が見事とか・・・。
この催しは、大阪市指定無形民俗文化財に指定され、毎年5/1~5/5に催されている。来年こそ、見に来たいと思っている。
売店におられた僧侶に聞くと、この25人の菩薩になられる方は、一般の方でなく現役の僧侶が衣装・面を付けらて演じるとか・・・本格的なもので・・・是非お参りに・・と言われた。
融通念仏宗とは、1117年、良忍上人46歳の時、融通念仏を感得し、1127年鳥羽上皇の勅願によって、この地平野区に念仏道場として創建されたもの。平安末期以降広まった念仏信仰の先駆けとなり、国産念仏門の最初の宗派で日本最初の念仏道場といわれている。
境内地は24000m?(約7300坪)、今も30余りの諸堂が建ち並ぶ。本堂は、総欅造り・銅板葺きで大阪府下最大の木造建築で、国の登録有形文化財指定を受けている。
本尊は『十一尊天得如来の絵像』。寺院数は357カ寺を有し、信者は約13万人とされている。
今日はお参りする人も少なく、176畳の広々とした堂内を独り占め・・・。一段高いところにも120畳ほど。その奥には本尊。本堂の畳の部分だけで300畳ほど・・・。更に周りの廊下も広い。
176畳の堂内の周りには「百万遍会」の時に使われる長さ約100メートルの「大数珠」が天井から吊り下げられている。1月、5月、9月のそれぞれの16日に、「大数珠くり」が行われるのです。
この広い堂内が信徒で埋まり、数珠くりをするのでしょうね。これも、体験したいものです。でも、念仏を唱えながらしなければならないため・・・やはりダメか・・・。
外は蒸し暑い。でも、全ての扉が開けられた堂内は風が通り汗もひきます。
あまり宗教や信仰には疎い私ですが、時々、長谷寺と大念仏寺にお参り・・・と言えば格好いいが・・・遊びにくることにしよう。
こんなことを言って居ると・・・あの世でも、ダメなんでしょうね。
▲大阪市平野区にある「融通念仏宗総本山・大念仏寺」。山門は1706年の建立。「大源山(だいげんざん)」の扁額は、霊元天皇の皇女で京都宝鏡寺の尼門跡徳厳尼の真筆です。
▲大念仏寺最大の行事・・・『万部おねり』です。(大念仏寺HPより借用)
▲山門前には、小林一茶の句碑もありました。『春風や 順礼共が ねり供養 一茶』
▲境内には、蓮の花も・・・。約7300坪の広い境内は人影も無く・・・ひっそりとしております。