スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

ツバキとサザンカの違い

2009-12-19 12:44:02 | 出来事

お恥ずかしい話ですが、私は「椿」と「山茶花」の違いが分かりませんでした。

わが家にもそれぞれの木があるものの、咲く時期によってその違いが分かるだけで・・・。
園芸店でも、花の形も一重、八重、洋種などが出てきて花の形もさまざま。季節を問わず咲くため、区別がつかない。

それでは、少し整理してみよう。

『ツバキ』は・・・・
●日本原産のツバキには「ヤブツバキ」と「ユキツバキ」など数種がある。
 → 園芸品種として世界には2,000種があるとか。
 → 東北地方以南に分布する。
 → ユキツバキは、日本海側の山地に自生。(わが家の「オトメツバキ」は、ユキツバキ系とか・・・。)
 → 「ワビスケ」は、ヤブツバキと他種との交配種と推定される。
 → 学名は「カメリア・ジャポニカ」。
●葉の特徴から「艶葉木(つやはき)」、「厚葉木(あつはき)」、「寿葉木(つばき)」から転訛して「つばき」に・・・。
 → 「椿」は、国字で漢字ではない。「海石榴」「山茶」とも書く。
 → 確かに葉っぱは艶々している。実からツバキ油が採れるのもうなづける。
●花期は、10~6月と種類によって異なる。
 → 寒さに強く、主に11~4月に咲く。ヤブツバキは2~4月。ユキツバキは4~6月。
花びらと雄しべが基部でくっついている。
 → ヤブツバキは浅いカップ形で咲く。
散った花は、首からポトリと落ちる。


▲これは「ツバキ」。まだ蕾です。右は、今年の春に咲いた「オトメツバキ」。


『サザンカ』は・・・
●一般に「山茶花」と書きますが、この文字は本来はツバキの中国名だとか。
 → 別名「オキナワサザンカ」。暖地性ツバキの仲間。
 → 漢名は「茶梅」。
 → 学名を「カメリア・サザンカ」。
●山口県以南の山地に分布する。
 → 園芸品種には「タチカンツバキ」や八重咲きの「フジノミネ」などがある。
●葉っぱは先が尖ったタマゴ形。縁には鋭いギザギザがあり、葉柄が短く、上面には毛がある
●花期は10~12月。
 → ツバキに比べ寒さに弱い。秋から冬に開花する。
花びらは平らに開く。
散るときは、花弁と雄しべはバラバラに落ちる。


▲「サザンカ」です。花びらが散らばっています。


これで、花が散ったものを見るまでに、区別がつくかなぁ。
近年、いろんな交配種が登場し、ますます区別が難しくなってきた。
色文字の箇所を見て比べることにしょう。

コメント (5)
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