屋根工事で、ラン君を庭で放してやることが出来ず、朝・夕の2回、散歩に連れ出す担当となった。(いつのまにか、オレが担当? これからも?)
今朝は、近くの天皇陵の山裾までの散歩。
その道で「冬苺(フユイチゴ)」の赤い実を見つけた。
子供の頃は山でよく見かけたが、何年ぶりだろうか。
小川の淵の日陰になった土手で、朝露に濡れた緑の葉っぱの中にキラキラ輝いた赤い実。
実を落とさないように、ツルを折り、一粒を口に含んだ。プチプチとした果肉。甘酸っぱい。粒の先端にも細いトゲがあって口当たり悪し。意外と種が大きい。木苺の仲間なので、種子の子房が大きくなったものが集まって果実となっているのだ。
果汁だけを味わい、固い種は、吐き出した。
遠い昔の想い出の味がした。
その様子を見ていた隣のラン君、僕にもくれと言わんばかりに、赤い実を見つめて前足でオレの足をつついて催促。
貴重な実だから、「ヤ~ラナイ!」。
でもまた、明日、来よう。
フユイチゴ。遠い昔の味がして・・・。