いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

いつの日にか!

2009年12月30日 23時10分28秒 | 兎に角書きたいの!
        いつの日にか

 長い学生生活が終わり社会人になったころ
 いつの日にか時間ができたなら
 万葉集のひとつひとつの歌の舞台を
  訪ねてみたいというのが
 私の夢であった
 いまもこの思いは胸の奥から去ってはいない
 奈良近辺から難波を経由して
  瀬戸の内海の島々
 越中から石見へ筑紫へと思いは駆けめぐる
 旅人や憶良の見ていた風景を
  この目で確かめてみたい
 こんなものは私の非在への
  渇望にすぎないと考えて
 三十年以上が過ぎていた
 そしていつの日か
 昔の思いはさらにひろがり
 近江へ壬申の乱の舞台へ
 人麻呂の謎
 今度こそ私の非在の旅を
 存在の旅に変換しよう    小久保吉雄氏作

 今年の1月から始まったNHKの「日めくり万葉集」の講座も12月18日240回をもって終了した。来年には再放送がされ講本も売り出されている。

 万葉集にはいろいろな思いが語られ歴史が示され人との触れ合いが生き生きと表現されている。
 小久保氏の万葉集に対する想い「いつの日にか」と語る真情は痛いほど分かる。私も歌集、カメラ、地図を持って訪れたいものである。

 できることなら安野光雅画伯が描く真摯な態度を見習いその地に腰を据えゆっくりと詠み人の歌の世界に浸りたいな~という願望はある。行けたらいいな~!と。
なれど私にはスケッチの能力はゼロであり文明の利器カメラに頼ることになるが詠われた地へ赴きたいものである。
 
コメント
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