いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

白寿記念詩集!

2009年12月10日 09時50分48秒 | 兎に角書きたいの!
 98歳になられる柴田トヨさんが「くじけないで」と題して白寿記念詩集を発刊された。その詩集は今手元にある。

「この『くじけないで』は、詩を書き始めた92歳から98歳の誕生日(6月26日)以降3ヶ月までの作品を集めた処女詩集です。
 産経新聞「朝の詩」n掲載された31点と下野新聞に掲載された作品など6点の計37作品を収録しました。
 表題は平成20年4月20日の産経新聞に掲載されたものでCDになりそしてそのCDがきっかけでNHKラジオなどで取り上げられた想い出の作品名から取ったものです。詩集の大きさや厚さは「トヨさんのファンに封筒で郵送できるサイズでー」という産経新聞のアドバイスで決めました。」
    平成21年10月    柴田 トヨと書かれている。
 
 詩集に掲載された作品のうち3編を記述してみる。

@     忘れる
   歳をとるたびに いろいろなものを わすれてゆくような 気がする
   人の名前 幾つもの文字 思い出の数々 それを 寂しいと 思わなくなったのは どうしてだろう 
   忘れてゆくことの幸福 忘れてゆくことへの あきらめ
   ひぐらしの声が 聞こえる  (95歳)

@     ことば
   何気なく 言った ことばが 人を どれほど 傷つけていたか 後になって 気がつくことpがある
   そんな時 私はいそいで その人の 心のなかを訪ね ごめんなさい と
言いながら 消しゴムと エンピツで ことばを修正してゆく (95歳)

@     くじけないで
   ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで
   陽射しやそよ風は えこひいきしない
   夢は 平等に見られるのよ
   私 辛いことが あったけれど 生きていてよかった
   あなたもくじけずに  (96歳)

 柴田トヨさんのみずみずしい感覚に驚き人生の機知をを与えてくれる。私も柴田トヨさんのイチフアンである。新鮮な朝の詩を待ち焦がれています。
   


    
コメント
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