いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

古典三大随筆・枕草子・方丈記・徒然草

2008年01月09日 08時27分10秒 | 兎に角書きたいの!
 今年、平成20年は「源氏物語千年紀」の年と言われている。昨年は、自己研鑽のために古典三大随筆と言われる内の方丈記(1212年)・徒然草(1350年)を受講し加えて平家物語を受講した。己の若き頃を思い出しながら先生の名講義に引き込まれていった。ここで、それぞれの書き出しの有名な部分を記してみたい。

 方丈記…ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

 徒然草…つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 平家物語…祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、猛き人も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。

 昨年はこれらの古典に触れて心休まる思いがした。全てが「無常」の世界に私は入り込むことは出来なかったが、その刹那的浮世には共鳴するところがあった。
 今年は、この延長線上の平家物語のなかに歌われた「和歌」についての講義を受講するつもりでいる。そんな食欲が湧き出てきている今年6回目を迎える年男の意気込みである。
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