邦画ブラボー

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「娘の冒険」

2005年05月26日 | ★痛快!な映画
川口浩探検隊がブーム再燃らしいけど、
この方はれっきとした二枚目俳優さんだった。

のちに実生活でも結婚することになる
野添ひとみのボーイフレンド役として登場。

「ボーイフレンド」って最近聞かなくなった言葉ですね。
でもこの映画には良く似合う。

上流家庭の女の子・京子(野添)が
やもめの父親(上原謙)の恋を成就させるために奮闘する、コメディタッチの映画。
大映オールスターキャスト。

登場人物のファッションはもとより、ユーモアの表現、
カメラアングル、インテリアのセットにいたるまでアメリカ映画風である。
野添ひとみは立ち居振る舞いまでヘップバーンのよう。

上原謙のバタ臭い容貌はそんな雰囲気にぴったり。
落ち葉が舞う中犬を連れて狩りをする姿は、西洋映画から出張してきた人のようである。
そんな山の中になぜか一分の隙もなく和服を着こなした京マチ子が登場・・
・・というように巧みに和風も入っているところが大映娯楽映画。

洋食ばかりの中に和定食があるとほっとするように
芸者の山本富士子、中村鴈冶郎(粋)、浪花千栄子などの顔が見えると嬉しい。

他にも若尾文子、船越英二、時折英語を喋る京子の祖母(北林谷栄)、
品川隆二、浦辺粂子、
上原の上司十朱久雄(洒脱)などがにぎやかに立ちまわる。

この頃の大映映画には他にも楽しい青春映画がある。
どこかで何本か集めて上映してくれるといいなあ。BOX化も希望!

山本富士子の踊りや劇中劇なども挿入され、いたれりつくせり。

「黒い十人の女」「小早川家の秋」の下河原友雄による美術は文句なしに素晴らしい。

1958年 島耕二監督作品 脚色 長谷川公之  大映

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古い映画館(名画座)を訪ねて… (霧子)
2005-05-27 10:49:40
 おはようございます



これを機に、しばらく遠ざかっていた映画館に久しぶ



りに足を運んでみようと思いたちネットで検索いたし



ましたところ…、ないのですねぇ…これが…。



遠い昔に通ったことがある映画館のほとんどが廃館に



なっておりました。



なんか…思い出までもを断ち切られた感じがいたしま



して本当に寂しい限りでございます。



こんな老婆の独り言につき合わせてしまい申し訳ござ



いませんねぇ…。



















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思い出の映画館 (spok23)
2005-05-27 12:30:15
こんにちは、霧子さん。



私の思い出の映画館も今はもう

こんな有様です。↓



http://blog.goo.ne.jp/spok23/e/1824ff5c0828f7f3351b378c99010f65



映画館も古いものはどんどん無くなっていって・・寂しいですね。



あの映画館の椅子に座った時のわくわくした気持ちは何ものにも代えがたいですね。



お気にいりの俳優さんのことなど

また教えていただけると嬉しいです。



昨日は片岡知恵蔵の「国定忠治」を見ました。

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はじめまして (corkoak)
2005-06-02 00:46:07
TBありがとうございました。こういう映画は大好きです。

ホントにこれアメリカ映画を意識した作りになってますね。

音楽の付け方もそう。でも、なんというか両家の歩み寄りになにかこう、奇跡的で洒落た何かがあるともっとアメリカ映画だったかも・・・とちょっと私は思いました。

それにしても舞台を横切る犬が素敵だ(笑)

これからもどうぞよろしくお願いしますね。
返信する
なるほど~ (spok23)
2005-06-02 08:49:34
corkoakさんこんにちは!

私も大好きです、この映画。



北林谷栄のおばあちゃんも愉快だったですね。メイクもすごかったし!



こちらこそこれからもどうぞよろしく!
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