邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

「帝都幻談」:週刊ブックレビュー

2007年05月20日 | ★TV番組
日曜の朝、
のろのろと起きだしてコーヒーを一杯飲みながら
いつも見逃す
BS2の「週刊ブックレビュー」にチャンネルを合わせたら、
今日のゲストはなんと荒俣宏
ワイドショーやクイズ番組ではない番組で
荒俣先生が見れるとは嬉しい。

それも待望の新作「帝都幻談」について語っていた。
魔人「加藤」が江戸の街に出没。
江戸がゆれるほどの妖怪対戦が勃発する・。
平田篤胤や平賀源内など
歴史上の人物もふんだんに登場するそうな。

江戸時代には各町内にひとつの妖怪が存在したくらい、
人々の暮らしに妖怪は身近な存在だったそうだ。
妖怪にかこつけて
現代の日本のあり方に一石を投じる、広大な構想であるようだ。

本はもちろん読みたくなったが
荒俣宏の物書き人生に触れたくだりも面白かった。

小説を書く喜びとひきかえに代償も大きかったとかで
普通の生活や平凡な喜びとは無縁の人生を送ってしまっているそうだ。
膨大な資料を購入することによって周りの人がどーんとひいてしまう。
特に女性から「ひかれる」という言葉には爆笑。

もうひとつは「加藤」について。
加藤は決して悪い人間ではなく、
幸せに暮らしたかったけど出来なかった人間の悲しみが
怨念と化した、
象徴のような存在であると。加藤に同情したり同感したりして。

人生論もちょろっと。
結局人間は「短い人生の中で何をやったか」と言うことよりも
「幸福」「心の安定」が一番大事なんじゃないですかね、
8勝7敗でとんとんと思わなきゃ、と
荒俣宏のような人にそう言われるなんて。
「結局そうなのか~~」「そうなのかもね~~」

さあ本屋に走ろうっと~~

ブログランキングへオネガイシマス