邦画ブラボー

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「大魔神」

2007年05月10日 | ★恐怖!な映画
歴史に残る大魔神誕生の映画!
監督は「妖怪百物語」 「眠狂四郎円月斬り」など、
時代劇のベテラン安田公義であるが故か
コテコテなところがいいです。

悪人はとことん悪人面、
善人は美男美女と分かりやすいところも含めて。

全体に暗いトーンの画面に
伊福部昭のダイナミックで荘厳な音楽が気分を盛り上げる!

前半は悪代官がこれでもかと悪事を働き、村人を苦しめる。
前城主の忘れ形見花房忠文(青山良彦)と
忠臣猿丸小源太(藤巻潤)は捕えられる。

前半の見ものは調子に乗った家来たちが、
お山の神様を破壊しようとするところ。
それみたことか状態が待っているとも知らずに!

そして、いよいよ忠文と小源太が処刑されるという時に、
忠文の妹小笹(高田美和 )の祈りに答え、
満を持して「大魔神」が登場!

圧倒的な迫力にしばし呆然。
こんなにすごかったっけ?

それにしても緑のお顔恐~~い!

眉間に杭が打ち込まれたままの姿で暴れまわり、
悪人を踏み潰し、
串刺しにし・・城をクラッシュしまくる。
いやあ痛快。

悪人をやっつけてもまだなお暴れていて
小笹に再びお願いされてお山に帰る魔神。

美女に弱いというのもナンだが、
出てくれ、帰ってくれとお願いするほうも勝手といえば勝手である。

特撮も素晴らしいが、
シンプルながらドラマがしっかりしているので大人が楽しめる。
といいますか、小さい子供さんには刺激が強すぎるかもね~~
その情容赦がないところがイイんですけど!

「悪いことをすると罰が当たる!」
コレ、大事な観念だと思いますねえ~~

監督   安田公義
特技監督 黒田義之
脚本   吉田哲郎
撮影   森田富士郎
音楽   伊福部昭
美術   内藤昭
照明   美間博

*映画の中のイイおんな
高田美和:可憐で、美しい。大きなお目目に形のいい唇。
清純派でありながら演技も確かなのはやはり
高田浩吉さんの娘という血筋?後年は熟女としても名をはせる。

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