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クロワッサンで朝食を

2019年07月07日 | 日記・エッセイ・コラム
ヨーロッパ映画を探してアマゾンプライム映画をよくチェックするのですが、久しぶりに好きと思うのがありました。
大人のフランス映画「クロワッサンで朝食を」。
前からタイトルはよく目にとまっていたんだけど、なんだかパロディっぽくて中身がなさそう(失礼)と決めつけていて観なかったのです。
原題は「Une Estonienne à Paris(パリのエストニア人)」。


ストーリーは認知症の高齢の母親を亡くしたばかりのエストニア人のアンヌがパリの気難し屋の女性フリーダの介護をしにパリに来て、だんだんフリーダと心を通わせていくという、よくありそうなストーリーです。
最初は、大人版「少女ポリアンナ」か?とも思ったけれど、
いかんせんポリアンナじゃなくてアンナ(レイン・マギ)が暗すぎる、地味すぎる、おばさんすぎる、洋服もくたびれすぎてた。
でもそこはパリマジックで、パリにいてどんどん美しさが増してくるところがさすがです。
あぁパリに行ってみたいなととっても思う映画。


ストーリーも平凡、美男美女が出てくるわけでもない(ジャンヌ・モローは出てくるけど当時84歳だとか)、
けれど、流れている空気がなんともセンス良いの。
40歳以上、あるいは50歳以上の映画ですね。若者にはただの暗い映画に見えるでしょうね。

若くても歳をとっても人の本質は変わらないということに安心感を覚えるし、おじさんおばさん、おばあさんになっても普通に恋愛が人生の中心というのが素敵。
特に、84歳のジャンヌ・モローの立ち居振る舞い、ファッション、目ヂカラ、女性らしさを大事にしているのを感じられるだけでもこの映画見る価値大でした。映画ってストーリーとかじゃないよね、雰囲気だよね。
あと、そんなにかっこよくないのにモテモテの脇役のおじさん。
最初はえ!って思うけどだんだん素敵にみえてくるのもパリマジックなんです。
パリってすげー
と、ただただそう思います。