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沢村貞子の献立日記

2015年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム
読みました。
そして、なんだかお弁当が作りたくなった(^-^)♪
いつも食べてるものを詰めただけのカンタンお弁当。



沢村貞子さんは、明治生まれの女優。
ご主人のために用意する食事をとっても大切にされていた。
朝起きると真っ先に献立を考えるのだそうです。
けれど、女優業は不規則で忙しい。
気がつくとお味噌汁の具が昨日と同じなんてこともあって、思いついて大学ノートに献立をつけはじめたそう。
それがなんと27年分!
インターネットでこんなふうに何でもアピールしてしまう感覚をつい時代のせいにしてしまうのだけれど、
沢村さんのは全く違う。
もともと出版するつもりも、人に見せるつもりもなくて、
ただただ大切な人の健康と喜びのためにつけ始めた献立日記。
冒頭の黒柳徹子さんの文章に思わず号泣しながら読み始めたこの本です。

生活していると、時に「ちぇっ」と思うようなこともあって、
八つ当たりしたくなることもしばしば。
私なんてしょっちゅう怒っています(´・ω・`)
そういうときに、こんな文章はすーーっと心を爽やかにしてくれます。
煮豆作りの好きな沢村さんの言葉です。

あんまりめまぐるしく、騒々しく、そしてせっかちな世の中に、うんざりしきった心のしこりが、
鍋からあがるかすかな湯気といっしょに消えてゆく、
といったら大げさかしら

最初は料理のレシピ本と思って買ったのだけど、
それだけではなくて、この本は何か悪いものから自分を守ってくれるような気がしてならない。
イライラ、くよくよするようなことがあっても、
何が何でも自分の気持ちを前向きに保っておこうという底力が湧いてくる本です。
そして、なんだか律してくれます。
帰り道の夜中、コンビニでカップラーメンを買いそうになるとき、
とか(ーー;)