夏に戻ったようなお日様のもと、
31日のオータムミュージックフェスタ「ボサノヴァ・ラテンの夜」のリハーサルのため赤坂Keiへ。
ミュージシャンの方々本当に素晴らしくて、良いステージになりそうです
いろいろと勉強になりました。
ケイさんは、サンドイッチ作ってくださったりコーヒーをいれてくださったり、
気さくで細やかな方です。
ラテン系美女。いったい何歳なんだろ~?なんて
リハ後には、ちょうど渋谷で開催中のブラジル映画祭へ。
運良く15時と17時からの音楽ドキュメンタリー2本続けて観ることができました。
「魔法じかけの言葉」
ポルトガル語のリズムや音色やイントネーションから、ブラジル音楽の歴史をみていく美しい作品でした。
伝統的なサンバから、ジョアンが様々なものをそぎ落としてエッセンスだけを集めてボサノヴァの形にした、
ブラジル音楽の大きな転換期の説明のあたり、とても興味深かった。
それから
「パウ・ブラジル」
2本続けてドキュメンタリー映画って飽きちゃうかな~と思ったけど、
これがなかなか。飽きるひまなどないくらい素晴らしかった。
弦楽器の弓に使われるブラジルの歴史そのものと言っても良い木、「パウ・ブラジル」。
これが伐採により現在絶滅の危機にさらされているという。
パウ・ブラジルから作られた弓がどれだけ演奏家にとって大切なものなのか、ということを
有名なチェリストやバイオリニスト、ウィーンのコンサートマスターなどが、
これでもかってくらい熱く語る。
お恥ずかしい話ですが、弓って直接弦にあたる毛の部分が大切だとばかり思ってたんだけど、
音は、木の部分のしなり具合いや共鳴に大きく左右されるのね。
パウ・ブラジルの弓じゃなきゃ作れないサウンドがあるってみんな口々に言ってました。
お値段もそれなりですが
そしてこの道何十年の弓職人や研究者たちの言葉。
音楽と自然、次の世代を思う気持ち、人と人とのつながり・・・そんなものが見えてくる。
音楽もすばらしすぎる素敵な作品でした。
弦楽器奏者は特に必見です
他にも観てみたい映画はたくさんあったけど、
今回はこの真面目なドキュメンタリー2本だけ。
ブラジル映画祭、東京の部は渋谷・ユーロスペースにて15日までです