約一か月前にYouTubeの画面で、香西かおりさんが唄う「岬宿」という曲に出会った。そのとき、初めて聞いて衝撃を受けたが、あまりにも演歌の神髄をついた作品だと思わざるを得ない!その日以来、毎日のように何十回も聞いている。
香西かおりさんの透き通った歌声と丁寧な唄いっぷりは、実に見事だが、歌詞を作った星野哲郎さんの才能の素晴らしさには脱帽ものだ。更には、その歌詞を、より迫力に満ちた曲へと仕上げた作曲家の叶弦大さんにも心から感銘を受けている。
1番から3番までの歌詞は、後述するが、歌全体の要旨は、
雨が降る晩、かつて相思相愛だった男女が岬のある宿で、久しぶりに再会し、お酒を酌み交わす、というシーンが女性の視点から描かれている。
1番の歌詞では、男性からお酌をされた女性は、夢心地で、酔いたい・泣きたい気持ちになり、その心境が、「小さな胸が波を打つ」という絶妙の表現で描かれている。
2番の歌詞では、その晩、街を離れることになっている男性の乗る船の出船が、雨のために延期になるよう、翌朝まで雨が降り続いてほしい、と願う女心が描かれている。その一方で、二人して炬燵の中で手を握り合い、熱く心が燃える中、汽笛が遠くから聞こえてくるのだが、この表現も実に絶妙だ!。
3番の歌詞では、膝を寄せ合って、男性からお酌された女性が、うれしいわ! 甘えてもいいかしら? と語った後て、髪を乱れたままにして、「惚れているんだもん」と口走り、まさに、女性の可愛らしくもすさまじい愛の感情が一気に表現されている。すごく、女性のいじらしさがにじみ出ていて、胸にジーンと迫ってくる。実に、その場に居合わせていることを実感させてくれる。!
私は、この曲を聴いていると、昔、別れた女性のことが思い出されてきて、涙が出そうになり、胸が熱くなります。渋谷の井の頭線の改札口で、手を振って彼女と別れたのが最後です。今から50年ぐらい前の午後のことでした。当時、独身だった私は、毎晩のように鹿児島出身の彼女のアパートに泊まって、翌朝、そこから会社に出勤していました。
私が、この歌を好きな理由は、きっと、この歌に出てくる女性が、昔の女性に重なって見えているからかも知れません。あれ以来、あの女性はどう過されているか、知るよしもありませんが、いつも思うことは、幸せで過されていてほしい、ということです。
<1番の歌詞>
いつのまにやらチラチラと
ともる灯りがつつんでくれる旅の町
徳利片手に貴男のお酌
夢かしら
酔いたいな泣きたいな
久しぶりだもの
小さな胸が波を打つ
岬宿
<2番の歌詞>
いっそ朝までシラジラと
降って出船を伸ばしてほしい結び雨
やぐら炬燵のフトンの下で
手を握り
燃えたいな焦げたいな
二人だけだもの
汽笛が遠く呼んでいる
岬宿
<3番の歌詞>
膝を寄せ合いあなたのお酌
うれしいわ
甘えてもいいかしら
惚れているんだもん
乱れた髪でそのままに
岬宿
香西かおりさんの透き通った歌声と丁寧な唄いっぷりは、実に見事だが、歌詞を作った星野哲郎さんの才能の素晴らしさには脱帽ものだ。更には、その歌詞を、より迫力に満ちた曲へと仕上げた作曲家の叶弦大さんにも心から感銘を受けている。
1番から3番までの歌詞は、後述するが、歌全体の要旨は、
雨が降る晩、かつて相思相愛だった男女が岬のある宿で、久しぶりに再会し、お酒を酌み交わす、というシーンが女性の視点から描かれている。
1番の歌詞では、男性からお酌をされた女性は、夢心地で、酔いたい・泣きたい気持ちになり、その心境が、「小さな胸が波を打つ」という絶妙の表現で描かれている。
2番の歌詞では、その晩、街を離れることになっている男性の乗る船の出船が、雨のために延期になるよう、翌朝まで雨が降り続いてほしい、と願う女心が描かれている。その一方で、二人して炬燵の中で手を握り合い、熱く心が燃える中、汽笛が遠くから聞こえてくるのだが、この表現も実に絶妙だ!。
3番の歌詞では、膝を寄せ合って、男性からお酌された女性が、うれしいわ! 甘えてもいいかしら? と語った後て、髪を乱れたままにして、「惚れているんだもん」と口走り、まさに、女性の可愛らしくもすさまじい愛の感情が一気に表現されている。すごく、女性のいじらしさがにじみ出ていて、胸にジーンと迫ってくる。実に、その場に居合わせていることを実感させてくれる。!
私は、この曲を聴いていると、昔、別れた女性のことが思い出されてきて、涙が出そうになり、胸が熱くなります。渋谷の井の頭線の改札口で、手を振って彼女と別れたのが最後です。今から50年ぐらい前の午後のことでした。当時、独身だった私は、毎晩のように鹿児島出身の彼女のアパートに泊まって、翌朝、そこから会社に出勤していました。
私が、この歌を好きな理由は、きっと、この歌に出てくる女性が、昔の女性に重なって見えているからかも知れません。あれ以来、あの女性はどう過されているか、知るよしもありませんが、いつも思うことは、幸せで過されていてほしい、ということです。
<1番の歌詞>
いつのまにやらチラチラと
ともる灯りがつつんでくれる旅の町
徳利片手に貴男のお酌
夢かしら
酔いたいな泣きたいな
久しぶりだもの
小さな胸が波を打つ
岬宿
<2番の歌詞>
いっそ朝までシラジラと
降って出船を伸ばしてほしい結び雨
やぐら炬燵のフトンの下で
手を握り
燃えたいな焦げたいな
二人だけだもの
汽笛が遠く呼んでいる
岬宿
<3番の歌詞>
膝を寄せ合いあなたのお酌
うれしいわ
甘えてもいいかしら
惚れているんだもん
乱れた髪でそのままに
岬宿