手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

人間って、一人一人この世の旅人に過ぎない!

2010-05-06 19:01:12 | 人生
今年のゴールデン・ウイーク期間中は、連日すべて天候に恵まれた。そんなわけで、行楽地はどこでも人で混雑したようだ。第一、期間中は高速道路の混雑が激しく、あちこちで、20kmとか30kmとか大渋滞が起きている、というニュースが今年もまた例年のごとく、テレビなどで報じられていた。
近年は、私は、ゴールデン・ウイークみたいな、混雑が予想される日には、そんな混雑する場所へは、まったく行く気がしない。折りしも、中国では万国博覧会が開かれて、大混雑しているそうだが、この万博にも行く気は毛頭ない。
ところで、ゴールデン・ウイーク最終日の昨日は、用事で池袋近辺に出かけた。午後1時を過ぎたころ、用事が済んだのだが、このまま自宅に帰るのも能が無いかなと思って、池袋の街を散策することにした。まづは、駅の北口にある「富士食堂」で腹ごしらえをした。立ち食いそば屋と言っていい、狭いスペースのこのお店は、以前にも、時々利用していて、昨日は、ミニカレーライス付きの盛りそば=450円を食べたが、まあまあのおいしさだった。お蕎麦は手打ちではないが、蕎麦粉は石臼引きだ、と書いてあったので、そのせいかも知れない。
昼食後は、サンシャイン60で、なんかのイベントをやっているのかな、と思って行って見た。そこに通じる道路は、人でいっぱいだし、サンシャイン60の建物の中でも、大混雑。そんなわけで、早々とそこから脱出した。
たまたま、サンシャイン60に通じる道路の途中で、古本チエーン店のBook-Offを目にしていたので、なんらか、面白い本でも探してみようと思いついて入ってみた。街をぶらついた昨日もそうだったが、最近は、私には、人間って、この世の旅人に過ぎない!、って思う気持ちが強く湧き上がっていた。「旅人」と言えば、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が、数十年も前のこと、当時の朝日新聞に、「旅人」というタイトルで連載を執筆していたことが思い浮かんだ。今の私からすれば、湯川さんが、ご自分の生涯を記述するのに、何故か、「旅人」としたのは、もしかして、私と同じように、人間って、この世に生まれ出でた旅人である・・、と思われたからかも知れない、と勝手に想像した。そこで、この想像が当たっているのかどうか、確かめたくなって、湯川さんの「旅人」を是非読みたくなった。多分、新聞連載の文章が、単行本になっているだろうし、Book-Offで手に入るかもしれない、と期待しながら、店に入って探した。ぎっしり詰まった単行本の書架を、探していたら、なんと偶然にも、目的の単行本「旅人」が見つかったのだ。それも105円で入手できた。勝手に想像していたことが今や現実となり、実に奇跡だ、不思議だ!。
帰宅のため、ごった返す人なみの中を歩きながら、人間って、どの人も皆、この大宇宙の中で、ほんのごく短期間の間だけ、この世を旅している旅人に過ぎないんだなあ、って思いつつ、JR池袋駅へと向かった。





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