昨日、H大の受講者名簿がやっと出来てきました。
数えてみて驚いてしまいました。なんと、1300名を超えています……と思ったら、これは前後期合わせた名簿だったのですが、でも半分でも660名強です。
毎年、「これは選択教科で、必修ではないのだから、やる気のない=本気で選択する気のない者は受けないでほしい」とか、「これを受講したら、半年か一年、毎週親父の説教を聞かされっぱなしになるから、説教を聞きたくない人は受講しないように」と、何とか受講者数を減らす努力をしていて、おととしの550名から去年は360名くらいに減らすことができたのですが、今年は逆効果だったのか、この数です。
(もちろん一人でも多くの若者を元気にしてあげたいのですが、時間と体力の関係で引き受けることのできる人数には限度があるのです、残念。)
しかも、例年ならそろそろ連休明けの五月病で、出席者が減ってくる頃なのですが、減る様子がありません。
日本も世界も行く先に希望が見えにくくなってきていて、ますますコスモロジー・メッセージが必要とされる時代になってきたということなのだろうと思います。
昨日からいよいよ本格的に現代科学のコスモロジーの話に入っています。
「宇宙が137億年前に始まったから、今日ここに私・きみたちがいる。つまり、私・きみたちの存在には宇宙137億年の歴史が込められているんだよ」と語りました*。
そして、ペットボトルのお茶を飲んで見せて、「私じゃなかったものが私になる」という話と、「水はH2Oで、つまり水素原子が2つ、炭水化物にも水素が入っていて、私の体は水素だらけ。その水素は、宇宙ができてから10~30万年の間にできたものが、そのまま私の体になっている。まぎれもなく、宇宙137億年の歴史が私の体に入っている」という話のところまでいきました**。
この段階で、すでに驚きと感動の表情を見せてくれる学生もたくさんいます。
「実感湧かない」という感じの顔をしている学生諸君もかなりいるので、「わかる→実感するというふうに人間の心はできてないんだよね。わかる→腹に収まる→実感するという順序なんだよ。だから、今は実感がないのが当たり前で、それでいいんだよ。これから、しっかりわかって、それが腹に収まってくるにつれて、だんだん実感が湧いてくる……人が多くなるからね」とコメントをしておきました。
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