知ったかぶりへの自戒

2008年06月16日 | 心の教育

 教師、講師という、人にお教えすることを仕事としていると、しばしばそれが固まったアイデンティティになり、知らないことがあっても、なかなか素直に知らないと認めにくく、「知ったかぶり」――典型的な〈マナ識反応〉の一つ――をしてしまいがちです。

 恥ずかしながら、私も若い頃はかなりその傾向がありました。

 さすがに最近、それなりに知っていることも増えてくればくるほど、知らないことのほうが山ほどある……どころか宇宙大にあることが身に沁みてきて、ようやく癖が直ってきたような気が――自分では――しています。

 それでも、知ったかぶりをする危険はゼロではないので、次の『論語』の言葉を自戒の言葉にしています。


 子曰く、由(ゆう)よ、女(なんじ)にこれを知ることを誨(おし)えんか。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり。


 知らないことを知らないと自覚することが、本当の知ること・学びの基本だというのです。

 確かに、知らないことを自覚するからこそ、知りたい・学びたいという気持ちになれるわけです。

 基本を忘れないようにしたいと思います。



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